二十一章 幕間劇
祝言後の俺達×光璃との初夜
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光璃との会談・・・・評定の中で祝言を挙げて終えた俺達が戻ってきた部屋は使っていた部屋だ。もちろんゼットン強襲のときは詩乃たち以外の者たちは俺の事を敵だと認識していたようだけど、本来の姿と今の姿はとてもじゃないがかけ離れている。今の姿は人間のときの姿で、大天使化はまさに神の姿となる。全てが金色の衣服に髪に翼であるが、瞳の色だけは違うけどな。
「はー。あの姿は少し疲れる。それに背中から思いっきりぶつかったのだから」
「お疲れ様です、一真様。まあですがよかったじゃないですか、背中も無傷ではあったのですから。それにあの姿を見せておいて正解だったと」
「まあそうだが。まさかあの場で祝言が出るとはな。置いてある物で何となく分かっていたが」
あの姿を早めに見せた方が武田家の武士にとっても良い事だとは思ったが、敵と判断されて斬られそうになったけど。まあ蘇らせてあげたからいいとしよう。
「最速記録更新ですか?」
綾那たちも緊張はしていたようだ。適当に横になってごろごろしているが。
「そうですね・・・・。今のところは、梅さんが最速でしたか?一真様」
「ふむ。そうだったかな?」
「なるほど。梅さんですか。確かにあの梅さんならすぐにハニーと呼びそうですね」
「いえ。最初は梅さん、一真様の事を蛇蝎の如く忌み嫌っていたのですよ?」
「・・・・えっ?」
「ちょっと想像がつかないですけど・・・・」
「ん?綾那はあの時の梅、見ていなかったかな?」
「んー。よく覚えてないのです。観音寺城だったから、綾那もいたと思うのですが」
あの時は綾那は葵のところにいたからな。それにスマホでの過去のデータを見ると、巡回中に顔合わせをしたくらいだから覚えてないか。まあこの時代の人は書で記録させるが、そういうのは人の記憶が頼りだ。
「私が一真隊に合流したときは、もうハニーでしたよね?それが・・・・嫌ってらしたんですか?梅さんが?」
現在の梅からは想像も付かないほどだもんな。雫が俺達の仲間になってくれたのは、京に着いてからだったし。
「ええ。久遠様の命で嫌々一真隊に加わった晩に鬼退治に出掛けて、帰ってきたらお姫様抱っこをしてハニーですからね。それも金色のお姿で。正直、何が起きたのかは何となく分かってはいましたから」
「訳が分かんないですよ」
「・・・・まあでも、梅さんですし」
「そうですね・・・・。梅さんですし」
それで納得されていいのだろうか。梅よ。
「でもまあ、この世界に降り立って単純に夫になれってだけなら、久遠が一番早かったかもな〜」
「久遠様が?」
「それはそれで意外ですね・・・・」
「最初は織田家に置いてやるから旦那のフリをしろとか言われたが、それは
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