二十一章 幕間劇
祝言後の俺達×光璃との初夜
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たちだな。光璃に夕霧と薫、三人ともとても仲がいいよな?」
「うん」
「夕霧たちとは話さない?」
「そんなこと・・・・ない。二人とも、大切な妹」
「だったらそれが聞きたいな。こちらとしても情報と合っていない事が多い」
夕霧も薫も情報としては知っていたが、あくまで偵察機を飛ばしただけで。実際会ってみると、何かが違うと思ったからだ。そして光璃が話の中で口にしたのは、俺にとっては意外というか作られていたのかとね。
「・・・・醤油?醤油ってこれ?これがあるということか?」
「紀州で作らせてる物を、学ばせた。でも一真が持っているのとは少し違うような」
俺が持っているのは現代である醤油の瓶だ。まあこの時代にガラスとかは見ないからな。
「まあ久遠が聞かれたときはまだないと言っていたが、作られてたとはな」
長屋ではよく使っていたが、たまに行く一発屋や堺にはなかった。まだ作られてないと思っていたけど。まあ一真隊の長屋ではよく使っていたが、あのときも不思議がっていたような気がする。
「まだあまり有名じゃない。でも、美味しいし、塩も節約できる。一真はどこで知ったの?」
「知ったというより持ってきたが正解かな。俺は拠点と言う世界には醤油はあるし、結構使っているよ。俺らの船にもあるし。まあ魚や餅とかでもうまいけどな」
「各地の良い物の情報集めも、歩き巫女の役目」
「なるほど。それでいい所は取り入れるというわけか」
特に甲斐は山国で海がないから、塩を効率よく使う方法についてはマジで何とかしたいのだろう。
「塩は貴重。ないと困る」
「それも光璃の指示か?」
「違う。醤油の案を出したのは、薫」
「料理が得意な奴は皆そう思うが、そうか。薫も確か料理上手だからか」
俺らの船にある調味料は種類が多いからか、料理のバリエーションがとても多い。特にたまに俺や女性隊員との料理をするときは、新たな発見とかもする。まあこの時代のメンツにとっては塩が貴重というのは分かるけど。それに節約というのなら、薫も賛成しない理由が思いつかない。
「料理、食べた?」
「ああ。夕食は薫が作ってくれた」
「心の料理もおいしいけど、薫の料理もおいしい。ほわってなる」
「だな。でも料理の腕なら俺だって負けんよ。なんたって一真隊では一番料理がうまいのは俺だったからな」
「薫が妹で幸せ。一真の料理も食べてみたい」
また今度なと言いながら次の話題となった。夕霧の事だけど。
「なるほどな。だからあんな口調になったのか」
「本当なら、武田の棟梁になる器。なのに・・・・光璃をもり立ててくれる。武田家の法度を作ったのも、夕霧」
「へえ。そんなことまでやっているとはな」
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