二十一章 幕間劇
祝言後の俺達×光璃との初夜
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断った。何せ俺には妻がいるからな。そういうの想像はあまり付かないだろうけど」
俺が起きたあとの結菜の反応もよかったからな。俺の翼を見て驚いていたし。それに美濃を征服するまでは何かと敬語だったな。
「一真様にはすでに妻がいるです。だから恋人で妾なわけですね。何度も結婚しているからか余裕です」
「なんかそれいい意味で誤解のある言い方のような気がするが、まあ間違ってはいないな。正室、側室は埋まっているからな」
あとはこいつらを拠点に連れて行けば、愛妾から側室へランクアップして妻として迎えることが出来る。合同結婚式を開いてからの結婚指輪をはめる。俺のはめている指輪は、皆を代表して奏との結婚指輪だけどな。
「おーい。入るでやがりますよー」
「ああ。どうぞ」
そう言って入ってきたのは、夕霧だけかと思いきや、もう一人。
「失礼します」
その子は影武者を務めていた薫だった。一瞬光璃かと思うが、髪の色に声音に気が光璃と違うと一瞬で悟ったからだ。
「よう。薫」
俺は起き上がってからの座り直していた。一真隊の身内ならともかく、客を迎える姿勢ではないくらい分かるからな。
「えへへ、よく分かったね。お兄ちゃん」
光璃とそっくりだけど、先ほど言った通りどこか違うからな。
「で、どうした。こんな夜遅くに・・・・」
「ご飯の用意したんだけど、どうかなと思って」
「そういえば、躑躅ヶ崎館に来てから何も食べていなかったな」
俺は空にいたゼットンを倒してから館の真上での待機任務をしていたし、他の皆も何も食べていないはず。
「綾那、お腹が空いたのです!歌夜は?」
「それは・・・・私も。一真様は?」
「俺もだ。鬼退治をしたあとの空中戦に、躑躅ヶ崎館真上での待機任務、あとはお前らの知っている通り化け物強襲のための排除。考えたら何も食っていなかったな」
「ふふっ。良かった!じゃ、すぐに支度してくるね!」
「ありがとうですよ!」
敷きっぱなしの布団を片付けた。さすがにまずいからな。
「それにしても気が利く子だ。さすが光璃と夕霧の妹だな」
「そうでやがりますよ」
まあ夕霧の口調さえ直せばかわいい子なんだけどな。それがもったいない。けど、気遣いとかは上手い。越後から甲斐まで無事に来られたのもその気遣いなのだろうな。無論躑躅ヶ崎館上空には船を待機させている。今はきっと寝ているか、食事をしているからだろう。俺も戻っているが、今回はここで食おうかね。
「それで、夕霧様もご一緒なのはどういう?」
「いくら兄上とはいえ、夕霧の可愛い妹を一人で来させるなんて、姉としては心配でやがりますよ」
「そういうことですか。まあそれは心配ですが、ご安心を。一真様
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