二十一章 幕間劇
俺達の情報×果たし状
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薫様のようにお屋形様の言葉を深く察する事が出来れば良いのですが・・・・」
「にゃあああああっ!」
「甘いわぁ!小娘!」
「ま、確かにあれだけ兎々とやりあえてしかもまだ手加減となるヤツなら、お屋形様が頼りにする気持ちも分かんないでもないんだぜ」
「ですね。それに・・・・」
「・・・・そうですね」
「いい加減、兎々ちゃんも一真様の動きを捕えたみたいですが、あれも手を抜いているとしか思えません」
俺は雫たちの会話を聞きながらそう動いていた。それもそのはず、手を抜いているのはホントの話。避け切れるのは何回も出来るがそろそろ決着をつけたいな。投げ飛ばすか受け流してからの手刀か。時間稼ぎをしている間に勝機を考えるがしょうがないなと俺は思い決着をつける事にした。
「はあああっ!」
と兎々の拳を受け止めてからの柔道でよくやる奴での投げ飛ばしをした。もちろん兎々の腕や手を握っているから逃げられない。
「ぐはぁぁぁぁ・・・・・」
「ふう。何とかなったか」
「あの兎々が簡単に負けただぜ?」
「兎々ちゃんの拳を見切ってからの投げ技ですか・・・・雫さん、一真様が本気をやったら・・・・」
「その通りになるかと。本気になったら力加減が出来ないお方ですので、本気でしたら瀕死状態か骨折程度で済んだかと」
原作では広間にある桃を使うが、俺はそんなしょうもないのは使わない。しばらくしても立たない様子だった兎々だったから様子を見に行くと、気絶していた兎々だった。おいおい、この程度で気絶とか武田四天王としてはどうなんだ?俺は兎々を静かに抱いてから広間に戻った。
「ただいま、雫。あとどっちでもいいけど、兎々の介抱を頼む。たぶん気絶してると思うから」
「お帰りなさいませ、一真様。にしてもやはり少し力を入れましたか?」
「ちょびっとだけ入れたらこうなった。地面は凹んでないし、ちょびっとだけ殺気を込めたらこうなった」
「まさか兎々をこうも簡単に勝ってしまうとはなかなかだぜ」
雫は予想通りの展開なのだろう。あまり驚いた様子はなかったが、粉雪と心はそうでもなかった。とりあえず心が兎々を見ているが、すぐに目を覚ました。
「兎々を簡単に勝つとは、なかなかやるじゃんか。次はあたいとやろうぜー!」
「粉雪と・・・・?」
粉雪の空気的には織田家中なら壬月や麦穂的なレベルではあるが。それに戦闘特化型だと思うし。兎々には悪いが手抜きをしていたが、粉雪相手だと手抜きはできないよな。戦闘特化型との相手なら正面からのぶつかり合いだし。
「ほら、得物も使っていいからさ!手加減抜きでいいぜ!」
「な、まさか兎々相手に手加減していたのら!?らったらさっきの勝ちは無効なのら!」
とか言
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