二十一章 幕間劇
俺達の情報×果たし状
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つは自分の小ささが強みだと理解はしている子の戦い方だ。鈴々と同じくらい。あとはダダ漏れの殺気を何とかすればもう少し伸びると思うのだが。受け流してから結構経つけど、汗とかはかいていない。あまり体を動かしていないのと最小限の動きしかしていないからだ。借り物の武器では合わないだろうけど、まあ自分の武器も使えるが使わないけど。まあ正直女の子に拳を向けるのは俺の趣味ではないが、相手がそう向かってきているのだからしょうがない。徒手空拳も得意中の得意だし。
「ろりゃあああああっ!」
兎々の攻撃はひと目見ただけで、一撃必殺な感じだけど当たらなければどうとなる。見切れているから問題ない。
「ふふーん。そろそろ追いつけるようになってきたれすよー?」
と言っているが、こちらとしてはワザとだ。ベースの体力やスタミナの差だけではないのだろ。こちらの動きを理解しているつもりなのだろ。問答無用で仕掛けてくるが、目的はそれなのだろうな。相手を見る目の確かや、対応の早さこそが、前に雫が言っていた『逃げ弾正』の真価という奴なのだろう。
「果たしてそうかな?」
こちらは負けるなんてありえないくらいに体力は温存しているし、こちらは勝つつもりでいる。
「・・・・なんらと?」
「俺が見せているのはほんの序の口程度。俺の本気はお前を瞬殺するのがオチだと思え」
「なんれすとー!」
もちろんホントの事だ。俺が本気を出したら怪我程度では済まないからだ。
「旦那、そんな事が・・・・」
「あはは・・・・(これはホントなのですけどね。一真様が本気を出したら怪我だけでは済まないかと)」
「あの一言で兎々ちゃんは警戒しているけど、ホントなのかしら?」
「え?嘘なんだぜ?」
「ホントならあれは嘘だと思うけど、嘘には聞こえないから」
「へえ・・・・。けど、あんたは止めなくていいのかだぜ?」
「え?」
「そうですね。すぐに私たちに止めるよう言ってくるかと思ったのですが・・・・そういった様子でもありませんし」
「本来なら私ではなく別の人が止めますが、必要な事だということも理解しております」
「必要・・・・」
「皆様も、本音を言えば光璃様の判断に納得しているわけではありませんよね?」
「・・・・お屋形様は間違ったことはしないんだぜ」
「そうですね・・・・。今回の祝言に関しても、何らかの深いお考えがあることは承知しています」
「・・・・・・」
「けどお屋形様、そういうのあたい達に教えてくれないんだぜー。面白そうなことは一人で進めて、ちょっとズルいんだぜ」
「それはこなちゃんがお喋りだから・・・・」
「あぅぅ・・・・。でもズルいんだぜー」
「私たちももう少し、典厩様や
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