二十一章 幕間劇
俺達の情報×果たし状
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一真様の事が納得いかないみたいで・・・・」
「そのお気持ちは分かります。ちょっと乱暴ですけど」
「あはは・・・・。頭は良い子なんですけど・・・・」
「にしてもあの旦那、予想よりはるかにやるんだぜ?ただ身が軽いだけの兄ちゃんとしか報告だったけど、そうでもないみたいだぜ・・・・?」
「そうですね・・・・。徒手空拳とはいえ、兎々ちゃんをすんなりとかわしているようですし」
「徒手空拳・・・・ああ、だから一真様は素手で戦っているのですか。武具は夕霧さんにお預けしたと聞きましたが、一真様のだけは持っていると聞きました」
「ああ、だからあのような戦い方に・・・・。あと一真様が持っているというのはどういう?」
「おーい。旦那ー。武器があるなら使ってもいいんじゃないのかー?」
「こんなの、武器を使わなくても対処できるから」
「なんらとー!」
「へぇ・・・・。大した自信なんだぜ」
「言うほど優勢なようには見えませんが・・・・」
「それはおそらくわざとだと思いますよ。相手の力量を見ているから、ああやっているのです。織田家中にいるあの森一家でさえ、最強というふうに言われていますから」
「それについては先程の殺気と覇気で十分分かりました。それと一真様自身も強いとなると、率いる隊の方も強いのかしらね?」
「一真隊は正面からの戦闘に向いた部隊ではありませんよ。別部隊とでも言っておきましょう」
「そうなんだぜ?」
「はい。一真隊は一真様を筆頭に搦め手を得意とする部隊ですから、武田の兵と正面からぶつかるような場面には向きません。一真様直属部隊なら向いてるかと」
「そうなのですね。それと一真様直属部隊とは?」
それについても話をしていた雫だったが、黒鮫隊についてはまだ武田にも知らない情報であり、謎の部隊とされている。粉雪も一度俺と戦ってみたいといっているが、俺が少し本気を出せば瞬殺されるのがオチというふうに見える。俺と兎々の戦いを庭に移してからは決着はついていない。
「兎々に得物は必要ないとか、バカにするのもいい加減するのらー!」
「バカにはしていないつもりだが」
兎々の攻撃を紙一重でかわし続ける俺。まあ避けると言っても相手が予測してきたところを避けるだけなのだが。向こうから得物OKでも、今の技量なら問題なく戦える。
「らぁらああああああああああああっ!」
兎々は、見かけ以上に素早いが俺の敵ではない。風術により脚を早くしている。小さな身体を最小限にしつつ、コンパクトに動いているが。こちらの死角を正確に狙っているけどね。
「まらまら!」
「もう終わりかな?もう少し早く来いよ」
と俺は手を向けてこちらに来いという挑発をしてから向かってきた。こい
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