二十一章 幕間劇
俺達の情報×果たし状
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は全国の情報収集をしている。雫のは近場だし、尾張と全国では規模が違う。まあこちらも全国の情報集めをしようとも思ったが必要ないと思ったからである。今回俺が行くところは分かっていたからである。足長と言われている光璃ではあるが、情報の質と量はこちらが勝っている。
「まあこれはこれでいいとして、今後の展開については構えるしかない。いずれ分かる事だ」
「はい。こちらも考えられる限りの対応は、詩乃と用意しておきます」
「手間は掛かるが頼む。いつもの流れからすると・・・・」
「織斑一真!」
「何となくだが、来たな」
「織斑一真!」
こちらに向かって仁王立ちをして叫んでいるのは、武田四天王の中で飛びぬけて小さな女の子。その前に様を付けろと言っても無駄だろうけど。
「二度も言わなくても分かるが、何か用か?」
「せーせーろーろーと、しょーぶするのら!」
せーせーろーろー?ああ、正々堂々ということか。
「別にいいけど・・・・」
次の瞬間・・・・。軽くかわしたら俺の傍にを抜けたのは、握られた兎々の拳。こんなの止まって見えるな。得物も持っていないけど、こいつにはいらないだろう。
「おいおい。俺はまだやるだなんて言っていないぞ」
「もんろーむよー!」
「まあいいか」
正々堂々ではなさそうだけどまあいい。
「ふにゃあああああああああっ!」
「兎みたいな名前で、猫みたいに叫ぶな。あとそんなので叫んでも無駄だが」
「兎々はネコれもウサギれもないのらーっ!」
「おっと」
俺は軽くかわしてからのカウンターを入れる。まあかわされるのは分かっているけど。
「あえて言うなら、虎なのら!」
そんなドヤ顔で言われてもな。こっちには龍がいるぞ。本物の。
『それは俺達のことか、相棒』
『まあそういうことだ。龍はこちらでは伝説か幻扱いだからな』
『僕らはそういう扱いなのかー』
『いずれ武田家の者たちにも見せるさ。まあ長尾家の者たちにも見せてはいないが』
とドライグ達と会話しながらも、兎々の拳をかわす。虎とか言われても俺から見たらただの虎猫しか見えない。
「ふふん!なかなかやるのら!」
「お前の拳なんて見え見えだ。殺気を隠してから拳を放ってくるんだな!」
こんな殺気は俺にとっては何の役にもたたない。
「今度はこれはろうなのら!」
でも引いてはくれないのが、現実だ。さてどうしようかね。雫がいたところには心と粉雪がいたけど。
「おー。もうやってるんだぜ」
「もう・・・・広間では暴れないでって言ったのに。兎々ちゃん!暴れるなら外でやってー!」
「あ、あの・・・・」
「すみません。兎々ちゃん、どうしても
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