二十一章
祝言後×今川の事
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衆か」
「奥方衆じゃないよ。仲間で恋人さ。それに奥方衆なら俺直属の部隊の方だ。それに鬼と戦うのなら連れてきた方がいいと思うが。戦闘経験多いから」
「それはいた方がいいかもだぜ。旦那も普通ではない力を持っているしなぁ」
「普通ではなくて、もはや人間じゃないよ、俺は神仏の類だ。それに金ヶ崎の退き口のときは俺直属の部隊が活躍したんだから」
俺直属の部隊と言って、詩乃達以外は皆頭に?だったが、いずれ分かることだ。
「一真隊は総勢300人くらい。俺にとっては大切な仲間だが、今はまだ早いか」
「・・・・(コクッ)まだ」
「うむ。お屋形様の目と誓いを信じぬわけではないが、我々もまだ良人殿の為人はよく知らぬのが本音だ。頼りにしたい想いはあるが、さすがにほんの十いくつかの手勢で城を落とした軍師と将に組まれて、その申し出を受けるのはな・・・・いささか勇気がいる」
「まあ、そうだな」
というか数名で落としたんだけどな、城を。そんな物騒極まりない一団に手勢を与えたら、俺だったら同じことを言うだろうな。あと黒鮫隊は上にいるし。
「・・・・ごめん」
「別に構わん。光璃の考えている事は分かっているつもりだ。あまり気にすんな」
「・・・・ありがとう」
「まあ俺も戦闘から料理に、なんでもお任せあれだからな。それに俺は空に行くときがある」
「今回の鬼退治でも十分な腕を持つことは既に見ておる。拙らが苦戦した鬼の強化体を難なく倒したと聞いている。ところで空とは?」
「鬼との戦い方も色々ご存じなのでしょう?」
「まあな。尾張や美濃にいたときは、三人で数十匹とか退治してたしな。あと空と言うのはいずれ分かる事だ。詩乃は知っているけど」
「三人で・・・・!?やっぱり何か凄いお家流でも隠してるんだぜ・・・・!」
「ないない。お家流は一切持っていない。持ってるのは剣と銃だ」
お家流じゃなくて神の力というのが正しい。あとは銃な。銃とはと聞いてきたので見せた。鉄砲だとな。
「お兄ちゃん。今日戦ってたときも強かったよね?」
俺はまあなと言っておいた。数分で10匹は倒してたし。
「では、その辺りを頼みやがるですよ。そのうち、甲斐の事も案内してやがりましょう!」
「そうだね。お兄ちゃんにも甲斐の事、もっと知ってほしいし」
「まあそうだな。俺も他の皆の事も知りたいし。よろしくな」
意気投合が鬼と言うのは少々寂しいが、きっかけがあればちゃんと話し合えると思うし。何かあれば黒鮫隊が動くだろうし。何とか久遠や美空たちとも仲良くなってほしいんだが、今は無理そうだな。
「・・・・・・・?」
「なんでもない。これからもよろしくな、光璃」
「・・・・・(コクッ)」
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