二十一章
祝言後×今川の事
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?」
「・・・・義元公には恩がある」
「それに、身内の恥でやがりますからな。この件で駿河まで手に入れやがったら、それこそ家祖・新羅三郎義光に顔向け出来ないでやがります」
「なるほどな・・・・」
まあここにいるけどね、その人物は。ホントは源義光というそうだが。まあ家中の動揺を避けるために必要最低限の情報のみ開示して、俺を手に入れた。手に入れた時点でおかしいがいいか。そこまではよかったが、いくら俺が神でも人の真意までは見抜けられないし、安全策として距離を取ったことで光璃のもくろみは失敗に終わった。夕霧に真意を伝えておけばよかったものを。
「それでお屋形様。こうして良人殿を手に入れた後、拙らの方針はどのように?」
「同じ。今川と同盟を組み、駿府を攻める」
「鞠の駿河攻めに協力するということか?」
「・・・・海は欲しい。けど、今川から駿河は取れない」
「戦でやがりますね!腕がなりやがります!」
「うーっし!赤備えの出番だぜ!」
「ちょっと待て!鞠はどうする?」
「呼べない?」
「呼べるけど・・・・」
さすがに今から来いなんていうのはな。
「一真様を手に入れたやり方がやり方ですから。いくら一真様からの要請でも、あの美空様が、素直に動いてくださるかどうか・・・・。それに甲斐を滅ぼす要因にもなりましたしね」
「武田家との新たな恋人によって、ヤキモチを妬く可能性もありますしね」
ありえるな。ここまで速攻での祝言なんて予想外だし。
「一葉様たちは大丈夫です?」
「ええまぁ。いつもの事ですから・・・・」
「慣れてらっしゃいますねぇ・・・・」
「むしろ公方様は、良い仕事をしたとお喜びになるでしょう。ですが・・・・」
「だなぁ・・・・」
「・・・・気分屋」
「美空?否定はしないな」
「・・・・やっぱり信用できない。それと甲斐を滅ぼす要因となった書状って何?」
「ああ。姉上が美空様に渡した書状でやがりますよ。で、それを読んだ一真兄上が飛び出そうとしたと聞いてやがります。それが甲斐を滅ぼしに行く寸前だったと」
そういえばそんな事もあったな。まあ俺はもう気にしてないけど。
「とりあえず美空に使者を出してくれるかな?」
「・・・・仕方がない」
小波のお家流じゃ範囲外だし、トレミーの小型船も使えるが今はそのときではない。それにどっちも俺の恋人だけど、武田と長尾の間で何が地雷なのかまでは知らんし。俺が動いたらアカンと思う。とりあえずは武田と長尾とのやり取りで何とかしてもらおうか。しかし美空と光璃の間で何があったのやら。
「そうだ。駿河を攻めるなら、越後に残してきた一真隊も呼びたい・・・・」
「良人殿の奥方
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