二十一章
ゼットン強襲×祝言の条件
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いんだよ。こちらも色々と教えるから、光璃も俺に色々と教えてくれるかな?」
「・・・・(コクッ)」
「俺は・・・・光璃の事を知りたいし、君の事を好きにはなりたいが。今は恋人止まりだ。まあいずれ俺の妻として迎えるが今はまだ早い。俺の事をもっと知ってもらってから光璃は俺の事を好きになってほしい」
「・・・・好きに・・・・・」
「そうだ。この杯は婚姻ではなく妾になる事と、その約束のために受けようと思う。それにそうしないと俺の妻たちが納得しない」
先程からトレミーでの反論の声に神界の女神の声が聞こえ続いているが、やっと止まった。
「・・・・それで構わないか?」
「構わない」
そう言って、光璃は俺に三方に重ねられた杯を取るように目線で言っているようだった。そして一番上の杯を取り上げれば、寄ってきた薫が杯に御神酒を注ぐ。
「御旗・楯無も御照覧あれ。今宵より武田太郎光璃晴信、織斑一真の恋人として、未来の妻となることを誓う・・・・」
「俺は、どうしようかね。自分自身でも構わないけど、それはダメか?」
「ダメじゃない。・・・・でも奉るものはない?」
「奉るもの、ねえ。たくさんありすぎだな。例えば何がある?」
「自らを支える拠り所となるものなら何でも良い。伝来の太刀や鎧、信じる神や仏・・・・とそのようなものなのですが」
うーん。俺自身の神の名でもいいけどどうしようかな。と思ったら神界から声が聞こえたので、再び俺は神召喚した。
「・・・・神界よ、我の声を聞いて参上されたし。来い!」
と言って再度金色の魔法陣が来たとなれば、そこには五人の出てきた。
「・・・・この方たちは?」
「美空が護法五神を召喚できることは知っているよな?こいつらがその護法五神だ。護法五神である神の名と我の名である創造神の名にかけて、俺の恋人、未来の妻となる光璃を裏切らないよう、全力で光璃のために力を貸す」
「三回に分けて呑み干すでやがりますよ」
俺が三度に分けて呑み干した杯で、今度は光璃が同じように呑んで、最後に俺がまた三度。三段の杯で順番を変えながらそれを繰り返す。護法五神である帝釈天たちは、俺の側にいる。こいつらも俺の妻の一人だ。やがて光璃が最後の一口を呑み干すと、春日が代表して言葉を発し、皆が唱和と同時に一斉に頭を下げた。
「武田家、家臣一同、武田太郎光璃晴信様と、織斑一真様の祝言、言祝ぎ申し上げまする」
「・・・・大義。これで恋人」
「ああ・・・・」
帝釈天たちを見ながらそう言った。本来なら夫婦と言おうとしたのだろうが、愛妾=恋人なのでそう言った。それにたぶん久遠たちも認めてくれると思うし。奏にはすでに許可もらっているし。まあ誓った以上は幸せにさせないといけない
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