二十一章
鬼との戦いの前×大天使化による戦い
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まだまだいるな。下級ばかりでなるで最初に鬼と戦ったときみたいだった。後ろにいる武田衆の者たちはあっという間に倒していく俺を見て固まっていたらしい。綾那と歌夜はさすがですと言っていたようで。戦力はまだまだこちらが有利だがそろそろあの姿になってもいいだろうと思い、俺は一度後退した。銃と剣をしまって。あとドウターはとっくに片付いて今は鬼だけになっている。
「どうされましたか?」
「今度は綾那たちが殺ってもいいです?」
「違う。せっかくなので俺の姿を見せた方がいいかなと思ってな」
「なるほどです。ならあの姿になって一真様の全力を見せてほしいです!」
「全力は出せないけどまあいいか。・・・・大天使化!」
我は大天使化による黄金の姿になった。金色の光を浴びた鬼は一瞬にして消滅したけど。さてと神々のバーゲンセールでもやりますか。夜叉たちは一度神界に戻っている。
「神界よ。我の声を聞いて参上されたし、来い!」
金色の魔法陣で召喚した神々は、十羅刹女、再び八大夜叉大将と夜叉だった。そしてIS部隊であって今回はスサノオとガラッゾだったけど。
「あ、あれは鬼!?何で一真様のところに鬼が?」
「あれは鬼じゃないですよ。正確にいうとあれは一真様の部隊の人間です!」
まあそうなんだけどね。で、神々たちはすでに鬼を倒しに行ったからIS部隊の者たちも戦いに行った。数分で片付いたけどね。そしたらあと一匹いたので、神々たちと部隊を下がらせてから俺がやろうとしたら声が聞こえた。
「残りは一匹。頂くとしよう!」
「らああああああああああああああああああああああっ!」
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
「は・・・・?」
そいつは俺がやろうとしたときに背後から強烈な気合を叩き付けられ・・・・壮絶な断末魔の叫びと共に、その場にずしりと崩れ落ちた。ちなみに神々たちはすでに神界に戻らせているし大天使化も解いている。IS部隊の者たちは光学迷彩で隠れている。で、向こうに覗くのは月明かりを弾く長い槍と・・・・。
「何だ。こっちはもう終わっているんだぜ?」
「君は・・・・」
槍の穂先よりも輝くおでこ・・・・ではなく、粉雪と呼ばれた子の姿だった。
「他は皆旦那たちがやったんだぜ?」
「たちではなく俺一人でな。最後は君で終わったよ」
「ふーん・・・・」
粉雪は小さくそう呟くと、倒れた鬼を踏み越えて、俺の目の前にやってくる。あと空中にいるドウターたちは殲滅中の様子だ。ゼットンは動く様子はないらしい。やはり俺がいかないと、か。すると粉雪の視線が俺に向けているのに気付いたので、俺は見たら戦える者なのか判断しているのか他の意味なのか。一応殺気と覇気はやっていない。
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