二十一章
鬼との戦いの前×大天使化による戦い
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ではなかったけど。
「なるほど。確かに鬼と戦い慣れている様子ですが、なぜ助太刀に来なかったのでござるか?」
「せっかくだから武田の力とやらを見たくてね。今回の鬼は強化した鬼と言って過言はないだろう。尾張や美濃でもちょくちょくと退治して回っているから、鬼については熟知している」
「春日さえ苦戦した鬼をあっという間に倒すとはさすが一真様ですか」
「では、急ぎ引き返して残る一団を・・・・・」
「大変れす!」
「どうした!」
「物見の報告れ、もっと南にもう一部隊、ここと同程度の鬼の群れが・・・・!」
「・・・・ふむ。であれば一真様、北の一団を任せて宜しいか?拙は南に向かう」
「それは構わないが・・・・いいのか(それに北のは夜叉とISを配置させていたが、先ほどの通信で南に現れたらしいので移動させて正解だったな。もし移動させなかったら俺らは夜叉たちと戦うはめになっていたし)」
たった一度、一緒に戦っただけだが、俺達の腕を信用しているのか?それに春日は戦いより信用できるかどうか怪しんでると思っていたが。
「事態が事態ですゆえ、致し方ありますまい。案内がてらに手勢を半数と・・・・」
「私も同行します」
「それはどういうことかな?」
「兎々や春日を監視役に付けては、隊を分ける意味がありません。ここは私が引き受けるべきでしょう」
まあ本来の晴信は前線に立つくらいの者ではないと聞いているし、こいつは影武者だということはだいぶ知っている。たぶん俺達の監視役をするのであろう。それと先ほど通信が入ってドウターが動いたということらしい。なのでMS隊が対応しているそうだが、新たな情報によると北の一団のとこにゲート反応があったそうだ。ということは鬼とドウターが一緒に動いているのか、それとも馴れ合いになって動いているのかどちらかだ。あと空の方にはゼットンはいるが動かない様子。
「一真様。この意味・・・・お分かりいただけますな?」
「・・・・・・・」
俺は通信に集中していて黙っていた。春日は大きな声で言おうとしたらしいが、歌夜が止めてくれた。今は仲間と連絡しているので静かにと。そしたら静かにしてくれたようだったが、不思議に思っていたらしい。俺は本体と連絡し合ってから目を開けた。
「黙ってて悪かったな。鬼と戦うなら武田と事を構えるような事はしないし、預かる以上は晴信を指一本触れさせないつもりだ」
「それならよし。三人の戦いぶりを見られなかったのは残念ではあるが・・・・行くぞ、兎々!」
「うぅぅ・・・・・織斑一真!お屋形様に何かあったら、承知しないの『パシィィィィィィイン!』・・・・・!?」
最後の方は俺がハリセンで叩いたから声が出ないほどだったけど、だいたい俺に呼び捨
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