二十一章
鬼退治前
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聞かせているようだ。
「そう。で、鬼の大きさはどのくらい?あそこにある小屋くらいあるの?」
俺が指したのは、庭の隅に建てられていた小屋があった。俺達の知る鬼で言うなら中級クラスの大きい奴だ。
「所謂雑兵に分類される連中ですからな。そこまで大きくはありませぬ。我らであれば一人で十分戦える相手でしょうが・・・・」
まあ、力のない者にとっては脅威だな。
「一真様にお聞きしますが、今鬼の数はどれほどですか?あと大きさは?」
「何を言っているのら。情報はこちらが持っているからそっちは知らないはずなのら!」
俺はしばらく無言になり、通信機を聞いていた。どうやら準備完了のようだ。たぶん俺達が行くところには本物の鬼がいるんだろうよ。あとは武田四天王が当たるところには、夜叉とIS部隊と支配された鬼が配置している。
「確認した。鬼は十から数十匹。東でも西でも多いだろう。あと中級の鬼がいるらしいがそこはまだ未確認情報だ」
「なぜ我らが知っている情報をお主は知っているんでござるか?」
「あとで教えてやるが、手前のは俺達に任せてほしい」
「・・・・兵を貸せと?」
「そこまでは言わんし兵はいらん。俺と綾那と歌夜だけで十分だ。道案内だけ欲しいな」
「五匹を三人なのら?」
「ちっこい鬼五匹なんて綾那だけで十分なのです!」
「頼もしいな。・・・・ですが、客人の一真様らを単独で動かすわけにも参りませぬ。今回は兎々の策を取らせていただいても宜しいか?」
「ほう。後悔しても知らねえぞ。それほど自信があるならな、なら今回だけはそうさせてもらう」
「すまんでやがりますな。あと後悔とはどういうことでやがれですかな」
だってさ、鬼は既に殲滅済み何だぜ。それに一部は蘇らした鬼を強化させたし、俺がやれば浄化の炎で燃やすことが出来る。まあ今回は武田家の力を見る事が目的。あんまりにも弱かったら話にならないからな。なのでそこらへんは細かく調整されているし、夜叉とIS部隊は飛ぶなとも言ってあるそうで。手前の鬼は俺達の支配された鬼で奥の鬼ではなく夜叉とIS部隊を倒すのはスピード勝負だが、簡単に倒れたら話にならないからな。
「ご心配はもっともですが、護るべきは拙らの国の民。こちらが捉えた以上、指一本とて触れさせはしませぬよ。よろしいですかな?お屋形様」
「ええ。それで動きましょう」
「・・・・それとでやがりますな、一真様。手伝えと言っておきながら、大変申し訳にくいでやがりますが・・・・」
「私たちは残れという事でしょう?」
「・・・・人質です?」
「綾那。そんな事言わないの」
「とはいえ、そう言われても仕方がないでやがります」
まあそれも予想通りの話だな。一応俺らの真
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