二十一章
鬼退治前
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装甲だから見た目を少し変えれば分からないだろう。あと八大夜叉大将を呼んで夜叉を鬼風にしているそうだ。
「ちゃんと鬼と戦える奴らなのか、兎々がちゃんと見定めてやるのら!」
「・・・・・・(ああ。やっぱりか)」
戦う相手は鬼、か。でも残念。鬼は俺達が殲滅してるから、その情報は古いな。今夜叉とIS部隊が鬼に変装をしているらしいな。本体である俺はトレミーの格納庫にいる。ドウターゲートの反応があったからな。倉に保管してあった装備を受け取り・・・・辿り着いたのは、篝火の灯る庭の一角だったけど。
「遅いぞお主ら!典厩様やお屋形様を待たせるとは何事だ!」
「ご、ごめんなさいなのら!こいつらが・・・・・・」
「構いません。急ぎ軍議を始めましょう」
「お屋形様という事は、君が・・・・?」
こいつが武田晴信・・・・・なわけないか。確か情報によると赤い髪をした恋似の子だと聞いている。
「・・・・名乗りは後でやがります。大まかな事は聞いてやがりますか?」
「まあな。鬼が出たという事のようだ。それを退治しろという事なんだろう?」
「いいでやがりますか?」
「相手は鬼だし、手伝う理由がないさ」
「ですが、どうしてこのような地に鬼が・・・・・」
「それを道すがら説明を。まずは方策を決めましょう。春日」
「はっ。・・・・敵の鬼は隊伍を作っております。下山からの早馬の話では、山狩りで採り逃した集団がそのまま北上、近くの集落を目指しているとのこと」
俺達にそう説明しながら、春日は敵の位置を示す将棋の駒をいくつか地図の上へと並べていく。見た感じだと甲斐の南・・・・駿河方面から山を越えてきているようだ。
「今回は心と粉雪が遠方の東側、典厩様率いる一門衆が後詰めですゆえ、我々は手近な西を叩きます」
「我々に任された集団はどこまでですか?」
卓の上に乗せられた駒の数は、5つ。うちの西側の2つがある程度近い距離にある。残る東側の3つは距離が離れている。
「我々は西の2つを叩く。2つとは言うものの、双方の動きに協調はなく、ばらばらに人里を目指しておる様子ですな」
「一応聞くが、策はあるのか?」
「奥の部隊の近くに、集落があるのら。そこに近寄られる前に叩いて、返す刀れ手前を叩くのら」
「手前の部隊の周りに人里はないのですか?」
「ないとは言わんが、少々距離があるゆえ、我らの機動力なら引き返して叩いても十分間に合う。奥の部隊の方が近いぶん、そちらが恐い」
ふむ。そう言うが鬼は全て殲滅済みである。東側はすでに駆逐してあるから、今は夜叉を配置している。西はIS部隊が鬼のように特殊メイクみたいに変装をしている。それと本体の俺が倒した鬼を死者蘇生させて支配の力で、言う事を
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