二十一章
武田家の情報網×トレミーでの仕事
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て当然と言うか知りたい情報があれば、すぐに知る事が出来るフリー百科事典があるからな。
「一真様の情報収集にはおそらく武田以上だと思いますが、情報を得るためにそれほど力を掛けるというのは。黒鮫隊と武田の強さは、兵だけではないということですか」
「黒鮫隊の情報網を維持するのは、あまり気にしていませんが、間諜網を維持するにはかなりの金子が必要になります。甲斐はやせた土地、いったいどこから・・・・」
「甲州金の力でしょう」
「甲州金といえば金山だったか」
「はっ。甲斐は最近編み出された新技術で金を通常よりも多く抽出しているとか。それに元々、甲斐には金山が多くあると言われています・・・・資金の出所はその辺りで
しょう」
「確かに俺らの情報でもそう書かれているな。金の価値を理解し、情報の価値をそれほどに重視する棟梁。・・・・武田晴信は、ただの戦上手という事だけではないという
事か」
「一筋縄ではいかないでしょうね・・・・」
まあ武田についてはある程度分かったけど。あとはその晴信が俺達に何を求めてくるかが問題だな。さすがの俺でも分からないけど、まあいいや。さっき言ってた楯無にでも聞いてみるか。確か新羅三郎義光だったな。俺は霊的なもんも話せるからな、悪霊は別だが。
「スー・・・・スー・・・・」
ん?なんだ、このいびきは。
「もう、綾那ったら・・・・」
俺達が真剣な話をしている間に、綾那は部屋の真ん中で大の字になって寝息を立てていた。
「まあいいよいいよ。そのまま寝かせといてあげるから」
「申し訳ありません・・・・」
「綾那には今必要な事を理解しているんだと思うよ」
考えても分からないのなら考えない。考え方は詩乃たちと俺達とは違うけど、結論が出なければ考えても仕方がないということだ。
「武田家については理解した。あとは色々とこちらで情報を集めているから、綾那みたいにゆっくり休んで夜を待つとしようか」
「そうですね・・・・あ、すぐにお布団を敷きますね」
「では私は荷物の整理をしておきましょう」
「あ、歌夜さん。私も手伝います」
「俺は綾那をどけたあとに一度船に戻る。情報の整理をしとくし、いつ何が起きてもいいようにしとく」
と言って綾那を抱きかかえて部屋の隅に移動させた。
「むにゅむにゅ・・・・天下一れすよ・・・・」
寝顔だけ見るとホントに戦国最強・本多忠勝なんて見えないな。でも恋もそうだった。恋も普段からそうだが、戦闘になると目が真剣になるし、武力はさすが呂布とも思えるからな。唯一本気を出せる相手が俺か愛紗か雪蓮と言ってたな。
「一真様。もう大丈夫ですよ」
「わかっ・・・・・。何だこの敷き方は?」
一つの布団を囲む
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