暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
二十一章
武田家の情報網×トレミーでの仕事
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
周囲の部屋にも怪しい影はおりませんでした」

「放置・・・・ということですか?」

「いえ・・・・遠くの部屋を探りに行こうとすると遮るように動きましたので、自分の行動範囲も絞られていると考えた方が正しいかと。ですが、先ほどからのご主人様の会話は聞こえてませんでした」

「そりゃね。一応防音結界をこの部屋に張ったから、いくら草の者でも聞こえないよ。それにこの建物はどこに誰がいるかはもうこちらは把握済みだ。なので、小波が行かなくてもこちらが勝手に探っているからな」

この建物である躑躅ヶ崎館をスキャンした。それも大量の超小型の偵察機をばらまいてからリアルタイムでスキャンしてる。そして今現在は偵察機を帰還させてから情報を整理して今に至る。

「・・・・凄いですね。結界もそうですが、この躑躅ヶ崎館を全て把握したというのも凄いです」

「まあこれは俺達の技術と風の精霊が教えてくれたことだからな。それより小波、甲斐の忍びについて教えてくれるか?上の監視は聞こえてないから大丈夫さ」

「承知。武田の諜報機関については、いくつか存在を確認されておりますが・・・・まず全国津々浦々の情報を集める『歩き巫女』と呼ばれる集団があります。この集団は女性のみで構成され、大社の札を各地で売り歩くことを生業としながら、情報を集める一団です。以前、春日山の町で我々が行った諜報活動を全国規模で行っていると思っていただければ良いかと」

「なるほどな・・・・」

全国各地に派遣してれば、甲斐に戻ってきたときに情報を知る事が出来る。まあ現代ならメールや電話ですぐ情報が分かるけどな。あとはカメラでリアルタイムで映せばそれをニュースにする事も可能だし。この時代なら全国を知るためには大勢の人数が必要なわけだな。行く手段は徒歩か馬だと思うけど、あとは船とか。

「それが足長の異名を取る所以ですか・・・・」

「はい。他に三つ者と呼ばれる我々のような間諜集団と、真田家に預けられている、吾妻衆の三つが存在します。この辺りに関しては、我々にもあまり情報がありません・・・・申し訳ございません」

「まあそこまで知っていればあとはこちらの番だな。いいかい、まず三つ者についてだが、三つ者は間見、見方、目付の三職に携わる者の総称で、僧侶や商人など様々に扮装して諸国で情報収集を行い、多くの情報を集めた。収集分野は多岐に渡り、他国の内情や家臣の動向、保有兵力などをはじめ、城主の能力や趣味嗜好、城や砦の造りなどであったらしい。だから足長娘と呼ばれるんだと」

「なるほど。それはどこ情報ですか?私たちでも知らない情報はどこで?」

「これで知ったけどな」

俺はスマホを片手に持ち、さっき言った事が書いてあるところを見せた。まあこれは現代で言うなら歴史だからな。知ってい
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ