二十一章
躑躅ヶ崎館×綾那の蜻蛉切り
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
蛉切りは、名工・藤原正真さんが作った、便利な名槍なのですよ!」
藤原正真・・・・三河文殊派に属する刀工。蜻蛉切りの他に、酒井忠次の槍・猪切なんてのを作っている。お茶目な人。
「便利、ねぇ」
何その四次元ポケット的なのは。俺の剣も空間にしまっているから摩訶不思議に思われるが、綾那のも似たようなもんかな。
「ええと、まずは収納機能です!こうやって・・・・。こう!」
なんか収納というか消えたというのが正解なのかな?
「無くなりました!これはもはや妖術としか!」
ああなるほど。この時代ではそう言う表現なのか。
「ぶー。妖術だなんて失礼なのです・・・・。おにぎりだって出てくるですのに・・・・」
もはや手品以上だと俺は思うが、手の上からほかほかのおにぎりが出てきた。
「今どこから出したんだ?」
「中に大容量のの収納があるのですよ!」
「どこにあるんだ?」
もはや四次元ポケットしかいえないな。俺の空間も似たようなもんだけど、保存用とか武器とかしまうとことか。
「あとは、のどが乾いたら水筒も出てくるです」
「水筒、ね」
たぶん春日山を登っているときに使ったのだろうな。あとは手の届かない所の枝を切ったり、遠くの敵も叩けるそうだ。もうそれ槍じゃなくて高枝切りハサミだろう。
「まあ、使い方を間違えればハズレが出てくるですけど・・・・」
い、いらねえ。ハズレがあるなんてそんな機能は。いらないところにこだわってどうすんねん。
「とにかく綾那の蜻蛉切りにお任せですよ!」
「まあこちらも武器はあるからな。綾那だけではなく俺も頼ってほしいところだ。こちらにも綾那に似たような感じで俺の剣は出てくるからな。ハズレなしで」
と俺は空間から刀を取り出したけどね。すぐにしまってからハンドガンも取り出した。一応チェックしてからホルスターにしまったけど、綾那のその槍で消えたりできるのであれば大道芸で使えたんじゃねえのかな。
「しかし・・・・武田の情報収集力は黒鮫隊と同じぐらいに侮れませんね」
綾那と俺が頼りになることを再確認した俺達は、脱線した話を戻したのは詩乃だった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ