二十一章
越後から甲斐・甲府へ
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「(ありがとうございます。ですが大丈夫です。いつもお側に侍るのが、自分の役目でございますよゆえ)」
「(川中島を過ぎたら行軍速度が上がるそうだから、小波も無理は禁物だぞ)」
今はほとんど山道での移動だから、小波でも追いつけるけど、夕霧の言う事とトレミーからの報告によるとこの先は厳しくなりそうだ。ちなみにトレミーは自動運転から手動運転だそうで、ラッセたちで動かしている。ガンダムの整備やトレミーの整備もやっているとか。いつも待機任務だったから動かすときはラッセたちがやるんだと。そうしないと戦闘のときになったときに腕がなまると言っていたな。
「(承知致しました。お気遣いありがとうございます)」
小波と連絡が終わる頃には、先ほどではないが少しぐったりしている詩乃たちの姿が見える。夕霧のところに行く前に回復の粒子を与えたからだ。
「詩乃。もう少し行ったところにある塚で休憩だとよ」
「それは助かります。まあ先程よりは疲れは抜けましたが」
既に先頭集団は馬足を緩めつつあった。俺達も塚の所で馬から下りてから腰を下ろす。いい運動にはなるけどこういうのはダメだな。やはり俺はバイクの方がいいなと思ったけど。
「さすがに馬での長旅は疲れますね。ですが、一真様のおかげで足がぱんぱんだったところが癒えています」
「二人ともだらしがないのです詩乃も雫も、普段からちゃんと鍛えないとダメなのです」
俺達と同じように座った綾那は自信満々の様子だったけど、綾那の太ももに伸びる手があった。
「そういう綾那も・・・・・」
「ひゃん!何するですかー!」
歌夜が綾那の太ももをちょんと突けば、綾那は小さな身体をふるふると震わせて変な声を上げる。
「私たちも馬はあまり得意じゃないでしょ。もうカチカチになっている」
「そ、そんな事ないですよ!綾那は乗馬だってひゃううう〜!」
「あはは。やせ我慢しちゃって」
「だったら歌夜もですっ!えいですっ!」
「ひゃ、ちょっとやめてよー!」
今度は綾那の反撃が始まったな。二人とも元気だけどやはり早馬みたいなのは慣れていないようだ。俺もだけど。という事で翼を展開して綾那と歌夜に回復の粒子をあてた。そしたら落ち着いていたけどまだじゃれあっていた。
「元気ですねぇ・・・・。まあ一真様の回復のおかげでしょ。私たちも回復のおかげで先ほどよりかはマシになりましたけど」
「はい。一真様は大丈夫ですか?」
「俺もあまり大丈夫とは言えないなぁ。馬には慣れているつもりだったけどこういうのはな。それより夕霧から聞いたが、川中島を過ぎると楽になるんだと」
「武田は街道の整備などの内政にも力を入れているという話ですからね」
「越後方面は敵だが、敵
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