二十一章
選抜メンツ
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す!」
「はいっ」
「後は・・・・・・」
ひよ、ころ、詩乃、雫の4人が最後になってしまった。
「何かお悩みですか?」
「ああ。あと二人はどうしようとね」
双方の安定が必要なら、軍師と将を一組にして同行させればいいのだけど。さて、どうしようかな。
「でしたら、私が本隊に残りますから、軍師は詩乃で。それと・・・・将は、様々な事に対処の出来るころさんにお願いしてはどうでしょう」
「でしたら、同行は雫でも・・・・」
「軍師は優秀な方が主の傍にいるべきです。それに私なら詩乃の動きに合わせられますから」
「雫・・・・・」
「一真様。いかがでしょうか?」
まあ何が起こるかは不明な訳だし、詩乃がいてくれるのは心強い。ころもどんな状況でも対応できるからその組み合わせがいいのかもしれない。
「一真様」
「ん?ころたちも何か意見ある?」
「はい。・・・・あと二人なら、詩乃ちゃんと雫ちゃんがいいと思います」
「・・・・・えっ?」
「それだと手薄になるぞ」
一真隊は戦闘する予定はないと言っても、方針によっては戦うときもあるだろう。軍師なしだときついと思うし。
「・・・・いえ。その案があるなら、私もころとひよの意見に賛成です」
「詩乃もか・・・・」
「こちらでは戦闘になる可能性はさして高くありませんが、向こうでは何が起こるか分かりません。もし戦いとなれば、軍師二人は足手まといかもしれませんが・・・・」
「そんなの綾那が守るから任せるのです!」
「私もです」
まあそれはそうかもな。こちら側は戦闘はなくともあちらではあるのかもしれない。甲斐側の不測の事態が多いのかも。だとすれば軍師二人がいた方が対策や対処が可能になる。
「こちらの事は任せておけ。三人寄れば文殊の知恵とも言うしの。両兵衛の片方分ぐらいは何とかなろうて」
「そうですわ。詩乃さんや雫さんがいなくても、私たちで必ずや上手く進めてみせますわ!ですわよね、ひよさん。ころさん」
「ええ!」
「もちろんです!」
「一葉・・・・梅・・・・皆・・・・」
「それに実際はもう一人、お連れするつもりなのでしょう?」
「ああ。そこは一番で決めたところだ」
「でしたら、これが一番良い人選ですわ」
「それならひよところも留守番な。任せたぞ」
「はいっ!お任せください!」
「だけど絶対絶対、無事にお戻りくださいよ?」
「それは承知の上だ。約束する」
甲斐に行く六人、無事に帰って、また皆で過ごすのが、今できる一番の約束だ。二人の頭を撫でながら、そう思った。
「決まった?」
「ああ。悪いが、もう一度典厩を呼んでほしいんだが」
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