二十一章
典厩との会談
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隊のメンツも俺の目が光ったからなのか、少し驚いた表情をしている。あと他の神々が見ているのは本当だ。俺の傍には護法五神がいるし、神界と冥界で神仏が見ている。まあ流石に上段の間に上がって見る、なんて事は出来ないようなもんだ。美空としては、そこも計算に入れて俺をここに座らせたんだろうな。
「むー」
さっき目が光ったから見るのをやめていたが、またじっと見ていた。今度は目を光らせないようにしたけど。何かあれだな、IS世界の外史での気分だな。女子高の中に男子を一名入れたからの理由だけで見られる状態だな。動物園で例えるとパンダの気分だ。
「・・・・お兄さん、なんかフツーでやがりますね。ほんとに田楽狭間の天人でやがりますか?あと神様なら証拠を見せてほしいでやがります」
「しょうがないから見せるか。本来なら人間相手に見せる姿ではないからな。・・・・大天使化」
と立ち上がってから大天使化をして見せた。目を瞑り髪と服が金色に変わり目を開けたら青と緑になっていた。ついでに6対12枚の翼も出したけど。あと我の側にいた護法五神の姿も見えるようにした。
「これが神の姿よ。一真の側にいるのは護法五神。一真と会うまでは私の妹だったのだけど、今は一真の妻の一人よ。あとついでに禁裏の妾御免状も持っているわよ」
「むむむむむむ・・・・・。姉上はどうしやがるのでしょう、化身ではなく本物の神様相手とは。御免状はともかく、長尾の恋人にまで収まっているとは・・・・むむむ・・・・」
よっぽど意表を突かれたのか、それとも何か思う所があったのか、夕霧は何やらぶつぶつと呟いている。あと大天使化は見世物ではないので、元の姿に戻った。翼だけは広げているし、たまに動かしているけど。あと護法五神は見えたままにしてある。
「何がむむむよ。こっちはそっちの提案通り、一真を用意してあげた訳だけど?手紙の内容はさすがに知ってるわよね?」
「いやまあ、確かに・・・・ですが・・・・良いのでやがりますか?」
「何が?」
「夕霧が言うのも何でやがりますが、この騒ぎが、でやがります。恋人になったあと、まだそれほど日も経ってないでやがりましょう?」
「ええ」
美空の返事はごく軽いもの。まさか昨日の今日とはさすがに言えないもんな。あと愛妾とはいえ、未来の妻になる者でもあるし。
「・・・・でも、私の恋人を寄越せと言ったのはあんたの姉様でしょうが」
「そうでやがりますが・・・・」
その辺りを気にしてくれるという事は、典厩は根は別に悪い子ではなさそうだけど。ただ、口調が凄く特殊すぎるな。
「まあ、私としては一真を渡せなんてふざけた書状は突っぱねて、武田衆なんか蹴散らしてやってもよかったんだけど」
「・・・・決めたのは一真様でやがりますか
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