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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
二十一章
典厩との会談
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とか、そんな訳あるはずないでやがりますよ?」

「・・・・・はあ」

小さくため息を吐く美空に不思議そうに首を傾げながら、典厩は改めて腰を下ろした。まあ美空のその気持ちは分からなくもないけど。あれだな、現代で言うなら標準語に直せと言っても方言や関西弁が出てしまうのと同じくらいなのかね。

「・・・・・・して、こちらにいらっしゃりやがるのは?」

「ああ。紹介が遅れたけれど、私の恋人よ」

「・・・・は?」

「一真、名乗りなさい。もちろん神の名前もね」

「はいはい。俺の名は織斑一真だ。そちらで掴んでる情報では阿弥陀如来の化身とか言われているそうだが、化身ではなく正真正銘俺は神だ。立ち位置は創造神、全てを創ったと言われている神である。あと先日、美空と恋人の契りを結んだ者でもある。見知りおけ」

「はぁ・・・・っ!?」

流石の典厩も、俺の名乗りに些か茫然としている。まあそうだよな、化身ではなく本物の神でもあり美空の恋人になったのだから。昨日身柄を寄越せと言った奴が、次の日には美空の隣で恋人=未来の良人と言って座っているからな。

「そんな情報、こちらの草の誰も仕入れてやがりませんぞ・・・・!?一二三も知らぬとは、いつの間に・・・・。それと阿弥陀如来の化身ではなく本物の神様でやがりますか!そのような情報も一切入ってやがないし、創造神って一番偉い神ではりやがりませぬか。こりゃ一歩間違えれば神の怒りを買うところでやがりましたか」

「あら。天下に知らぬ事なしと言われる武田にも、知らない事があるものなのね〜。あと神の怒りは昨日買う直前だったわよ〜。何せ昨日の書状を聞かせたら甲斐を滅ぼしに行くと言ってたし〜」

「むむむ・・・・・・・・・・」

使者としての威厳もあるんだろうな。難しい顔をしながらも何とか背筋を伸ばしている典厩だったが、美空があと少しで甲斐は滅ぼしに行くという事でさらに難しい顔になっていたけど。あと冷や汗が出ている。それとは対照的に、美空は昨日とうってかわって機嫌の良い顔をしている。これが美空がしたかった事らしいな。まあ、今の美空に出来る精一杯の仕返しなんだろうな。

「しかし、織斑一真様といえば・・・・田楽狭間の天人と呼ばれやがる、あの織斑一真様でやがりますよな?」

「そうだな。まあそう呼ばれている事もある」

「光璃がご所望の、如来の化身だか使いだか言う者だけど、実際は神様よ。そして私の恋人、未来の良人になる者だから、丁重に扱いなさい。一真以外は見えていないだろうけど、他の神々も見ているから」

「むむむ・・・・・ふむー・・・・・」

本当はかなり気になるんだろう。典厩はその場に座ったままだが、俺を上から下まで見回していたが、俺の目が光ったら見るのをやめた。あと秋子たちと一真
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