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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
ニ十章
二択の選択×この先への道
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乃さんはついて行くと、では他の皆さんは?どうなんです?」

「・・・・主様の好きにすれば良い。余らは後ろを付いて行くのみ」

「公方様の仰る通りですわ!」

「はい。一真隊は一心同体ですから」

「あいやまたれい!」

と第三者の声が聞こえたので、振り向くとそこには綾那、歌夜、小波がいた。俺を見るや何かあったようだと感じ取ったようだったけど、俺の代わりに沙紀が答えてくれた。

「隊長の事はあとでお話しますが、皆さんはどうされましたか?」

葵の所に戻ったはずなんだが。

「典厩殿をお部屋に送った後、本丸の入り口で揉めていましたので、独断ではありますがお通し致しました」

「・・・・秋子。迷惑をかける」

「しかし歌夜さん。今日は松平衆の陣所に泊まる予定だったのでは?」

「あはは・・・・色々ありまして・・・・」

歌夜の様子から見て、何かあったのであろうな。本音を言えば葵のところに戻らせたくなかった。主筋ってのもあるし。

「ワシらはこいつらに一大事だと聞いたのでなぁー。来てみたが何かあったらしいの」

「一真!大丈夫か!『大丈夫です。吐血しただけですから詳細は後程お話致しますので』あ、ああ。一真が無事でよかったぜ」

「一大事はどこですかー!」

来たのは桐琴に小夜叉、烏、雀、それとさっきの三人。全員来なくてもいいのにな。

「一大事は一大事ですけど、皆さんが出張って来なくてもよかったのでは?」

「それよりも沙紀様にご主人様。事情は概ね聞いております」

「・・・・誰から?」

「そ、それはその・・・・・・」

「盗み聞きとは、あまり良い趣味とは言えませんなぁ」

「ち、違いますっ!ご主人様はどうしておられるかなと思っただけで・・・・そうしたら、偶然・・・・。それに・・・・自分は草ですし・・・・情報収集に耳をそばたてるのは・・・・その・・・・習慣と言いますか・・・・うぅぅ」

「というわけで、綾那達も一真様とまた一緒なのですよ!」

「はい。引き続き、小波共々よろしくお願い致します」

「まー、八咫烏隊は一真隊って訳じゃないですけれど、お給金と契約が続く限りは付き合ってやるって、お姉ちゃんが言っています」

「・・・・・!」

「全力で否定していらっしゃるようですが?」

「ワシらは一真の夜叉だ。どこでも付いて行ってやるぞ。なあ、ガキ」

「ああ。オレら森一家は一真を護る弁慶だ。地獄だろうが修羅道だろうが、どこへでもついて行ってやるぜー、母!」

「鞠もなの!」

「皆さん、隊長の代わりですがありがとうございます。ということで決まりましたね」

「・・・・やれやれ。今までの妾の意見は聞いて、新しい妾には聞かないのかしら」


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