ニ十章
二択の選択×この先への道
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よー、三昧耶曼荼羅!」
護法五神が一真を縛り付けるようにしてからの、五芒星を一真を中心になった。それで護法善神や慕っている女神の力を合わせてからの三昧耶曼荼羅。技発動中に黒いオーラが無くなり消えていった。代わりにいたのは元に戻った創造神である一真が立っていた。取り押さえていた者たちは、三昧耶曼荼羅発動前に離れたから無事だった。倒れた一真を帝釈天が優しく受け止めて腕の中で眠る一真。力を貸してくれた護法善神や他の女神たちは、神界に帰っていった。いるのは護法五神である帝釈天たち。
「ふう。やっと暴走はなくなりました。あとは目を覚ませば大丈夫です。おそらく一真様のプライドと言いましょうか、誇りともいいますけど、おそらく書状の『阿弥陀如来の化身とやらをくれないかなーっていうかよこせ』というのが神の誇りに傷が付いた事であのような姿になったのでしょう」
「やっと落ち着きましたか。ですが、一真様も手紙の意味を分かって甲斐に行き滅ぼそうとしたわけですか。一真様を武田に引き渡せば、内乱は平定したばかりでいまだ混乱している越後には手を出さない」
「逆に言うと、引き渡さなければ攻め込むという事。玉を取るか、飛車を渡すか・・・・ですね」
「越後としては、かなり魅力的な案っすねー」
「普通なら悩む必要のないこと」
「・・・・うっさい。ちょっと黙ってなさい。帝釈、一真の容態はどう?」
「今の所は。もうすぐ目を覚ますと思いますが、創造神様にとってはまだお怒りのようですが、さっきのようには暴れないでしょ」
帝釈天はそう言うと、腕の中で眠っている一真を見て、考えていた。王手飛車狙いとは、要求を断れば、内乱で疲弊している越後に攻め入る大義名分を得るからだ。要求を呑んだとすれば・・・・武田は、今この日の本で起こっている大きなうねりの中心にいる、一真を手元に置くことができる。
「鍵を握る人物である一真様を見抜くとは・・・・やはり甲斐の虎は相当な人物のようですね」
「書状を見た限り、春日山城落城の際の主様の活躍も書かれておった。・・・・どこから見ておったのやら」
「その活躍を書状にしたため、なおかつ、落城してすぐに届ける。恐らくは幾つかの状況を想定しておいて、その状況にあった手紙を選んだだけでしょうが・・・・。一歩間違えば、一真様が甲斐ごと滅ぼす要因になる書状でもありますね」
「・・・・それだけ越後の事は把握しているのだぞ、という裏返しでもありますね」
「だからこそ美空殿は悩んでおられる。・・・・そういうことでしょうな」
「相手が何もかも知っているってのは、黒鮫隊と同じかもしれないの。味方なら嬉しいけど敵になってたら怖いの」
「全くですわ。こちらがどう動くのか分かっていながら、選択を迫るなど・・・・性悪も良
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