ニ十章
潜入×内側からの攻撃
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「この先が大手門だ。蒼太準備はいいな?」
蒼太は無言で頷き、一真隊の兵たちも頷く。ここまで来たのは全て俺たちの銃でのヘッドショット。そして二の丸にいた頃より、戦の音がはっきりと聞こえてくるけど。この先は激しい戦いなのだろうが、逆に俺と蒼太は燃えてくるぜ。
「少し休憩しよう」
「了解です」
今まで結構早いスピードで来たからな。清水のところまで行けば水をゆっくり飲めるけど。ここで焦ってもアカンし、周囲を見てから俺達は、藪の中に入ったら、小夜叉達がいた。小夜叉も自分の勘と大地によって、ここまで来たんだと。
「そもそも見つかんなかったからな」
「そうか・・・・」
「見た奴がいたら皆殺しにしてただろうけどよ」
「俺達はこれで皆殺ししてたけどな・・・・」
俺と蒼太は銃を見せると何となくだが、小夜叉は納得した様子だった。でも皆殺しするなら、剣や槍でぶっ殺したいといったら小夜叉も同感らしい。まあ森一家は頸を刈り取る集団だしな。サーチアンドデストロイ、見敵必殺コースだ。
「で、この先はどうするんだ?どこもかしこも嫌な予感しかしねえぞ」
「小夜叉なら突っ切って皆殺しという風だと思うが、それは大手門についてからにして欲しいな。だけど進むとしても静かに脳天に鉛玉を撃ちこめばいいことだし」
「鞠もそれがいいと思うの」
「鞠。無事で何よりだ」
「もちろんなの!」
鞠は普通に歩いて来たらしい。危ないところは分かっていた様子であったから、海斗が安全第一にここまで連れてきた様子だ。
「一真。普通にまとめて行った方がよかったんじゃねえの?」
「一応分けていたからな。今考えると纏って行った方がよかったかもな」
「一真はたくさん考えて、それが一番って思ったの。だから、それで正しいの」
鞠はニコニコしながら俺の頭を撫でてくるから、まあこれでよかったのかなと思ったけどな。あと普通に危ない所と言われても俺らは分からないからな。ホント、この時代の武将のステータスはおかしいぜ。
「で、この先はどうするんだ?コソコソやんのも限界だぞ」
「うん。鞠もね、この先はどこもぞわぞわってするの」
「今考えているところだがな」
俺はトレミーでこの先はどうなっているか見てくれた。そしたら二人の予感は的中してたけど。
「お頭。外が騒がしいですぜ」
「・・・・・何?」
「あ、一真。あれ!」
「あれは・・・・」
鞠の指差した方向を見れば、はるか彼方に真っ赤な煙が上がっていた。
「おいおい、あれってまさか・・・・!」
「そういうことだな・・・・」
普通ならあるはずがない、真っ赤な煙。夕焼けに染まったわけでもない。それ自体が真っ赤な煙だ。俺達の
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