ニ十章
潜入×内側からの攻撃
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があるし、城内のスキャンは完了しているからどうやって行くのも把握済み。誰も気付かずの所に行くと遠回りになる。
「なるほどな。・・・・向こうが平均して危ねえって言うわけだ。ケツまくって逃げるなら千貫門より安全、突き進むならより危険って事だろ?大手門は」
「そういうこと」
ころたちには綾那がいるし、千貫門までの距離が短い。裏口だから、途中の見張りや増援の兵士の数も、大手門ほど多くはない。その分、攻略してほしいという無理を頼んでいるわけだから・・・・平均しての危険度は高まるけど。こちらはその逆になる。
「小夜叉は向こうの方がよかったか?」
「こっちの方が殺りがいもありそうじゃねえか。勿体ねぇよ」
「言うと思ったよ」
「静御前も離れないの!」
「こちらの方がやりがいがあるのは間違いないからな」
俺達も久々に銃が撃ちたくてたまらない状態だ。最近撃ちまくったといえば、金ヶ崎の退き口のときだったな。
「・・・・で、実際どうするかだな」
「忍んで行くにはちょっと厳しそうなの・・・・」
「ふむ・・・・」
必要な人数で割り切りはしたけど、18人というのも明らかに多いな。
「それじゃ組を作ろうか。俺は蒼太たちも入れて5人、鞠5人、小夜叉5人を率いて、ばらけるとしよう」
「ばらけてどうするの?」
「18人と黒鮫隊の者たちを纏めて動くより少人数で動いた方が目立たないだろう。それで大手門を目指す」
幸いなことに、美空の城攻めで城内全体が浮き足立っている状況だしな。城内に焦りや動揺が広がっているから、隙はあるはずだ。
「南三の丸の隅に、湧水の沸いている場所があっただろ。合流場所はそこにしよう」
「亀割りの水って奴か」
「もし見つかったらどうするの?」
「そうだな。もし見つかったら黒鮫隊の者が何とかするだろうよ。煙幕を使って錯乱中に黒鮫隊の者が攻撃をする。煙がなくなったあとまでに合流地点に行く方がいいな」
「そうなったら、ぶっ殺してもいいのか?」
「まあいいけど。本番は大手門だからな。程々にしろよ?」
「分かってるっつうの。オレだって本命のはとっとくのさ。で、そういうのはあいつらには?」
「ころたちの上空にて、見つかり次第任せると言ってあるから。あとは千貫門まで行けるだろうよ。それに綾那がいるし」
こういうのはあまり使いたくないけど、俺達は使わなくても大丈夫だ。
「それじゃ、先に俺達から行く。二人は時間をおいて続けてくれ。大地と海斗は、何かあればこれで連絡を頼む」
「わーった。しくじらないと思うが、気を付けろよな」
「一真、気を付けてね」
「小夜叉と鞠もなー」
言いながら5人の仲間を連れて、二の丸に続く道を
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