ニ十章
作戦開始
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な。
「けどよ、よくもまあこんな事思いついたな」
「こんなの思いつかない方がおかしいと思うぞ。森一家だとこの崖を駆けて登れって言うんだろ?」
小夜叉は肯定してたからきっとそうなんだろうな。実際あのときは崖を走り回っていたし。
「た、ただいま着きましたー!」
そういう話をしてたら、今度はひよが登り切ってやってきた。
「お疲れ、ひよ。大丈夫か?」
「すっごく恐かったですよー」
「ンだよー。情けねえなあ。一真たちが確認してから、登ったんだから大丈夫だろうに」
「それでも、風が吹いたらギシギシ言うんですよ・・・・切れたらどうしようかって、ずーっとドキドキしてました」
「あのロープは頑丈だから大丈夫だよ。そのために用意したんだから。それに落ちたとしても黒鮫隊が見ているから心配ないよ」
今回は2本がメインで1本はサブだ。無論落ちない様に中間辺りにIS隊を配置させている。
「それは分かってますけど・・・・」
今回は本格的な登山用のを使っているから強度はあるし、数十人が吊るされても切れない代物だ。実戦投入した物だから、安心して使える物だ。
「こんなに恐いんだったら、歌夜ちゃんの代わりに撤収部隊の指揮をしてた方がよかったです・・・・」
歌夜は八咫烏隊の侵入を見送った後、前回と同じように登攀ポイントの確保にあたる事になる。俺達がしくじることはないが、万が一を考えてまたそこでお世話になる感じ
ではある。
「歌夜は敵に見つかったらそのまま戦闘ですよ?ひよで大丈夫です?」
「だ、大丈夫じゃないけど・・・・誰も来なかったら、戦いはならないでしょ・・・・?」
「そんなにビビってたら、攻めて下さいなんて言っているようなモンだろうが。辺り全部囲まれて、良い的だぜ?」
「あ、あぅぅ・・・・」
「あんまり悪い方向で考えない方がいいぞ、ひよ。そうしないためにも上で監視をしているんだから。それにそうなったときでも支援対策はバッチリなんだから」
「そ、そうですよね。それに桜花さんたちもいましたし、きっと大丈夫です!」
「その意気だ。そろそろ動くとしようか」
一方武田の諜報隊である一二三と湖衣は。
「あのような所を登るのですか・・・・」
「一ノ谷の逆落としの逆だから、逆逆落としとでも言うべきか。清和源氏にも縁の深い今川や本多からすれば、まさに坂東武者の誉れの極みといったところだろうね」
一ノ谷の逆落とし・・・・源義経が行った崖下り。騎乗のまま、ほぼ垂直の崖を駆け下りて敵陣を急襲した。
「湖衣は思いついたかい?あの策」
「思いつきはするでしょうが、実践するかどうかはまた別ですね・・・・。利はともかく、危険が大きすぎます」
「けど、彼
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