ニ十章
春日山城潜入作戦前×作戦行動の再確認
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」
「なんだ」
「これは危険な任務です。ですが、一真様は簡単だと言いました。なので必ず成し遂げてくださいませ」
「任せろよ。俺の未来の嫁さん」
俺はそう言い、詩乃の頭を手に置いて撫でる。
「ではこの任務の重要性を再確認したわけだ。潜入隊も行くとしよう」
今回の潜入メンバーは、前回のと・・・・。
「鞠もいいんだな?」
鞠を加えた七人だ。黒鮫隊も入れると13人くらいだけど。
「もちろんなの。鞠がちゃんと、一真の背中を守るの!」
「それもいいが、城を取り戻す時の勉強もするんだろ?」
「えへへ・・・・それもなの」
潜入作戦自体は簡単だし、前の観音寺は降下作戦で降りたけど今回は下から潜入だ。
「ひよたちもいいんだな?」
「はいっ!いつでも登れます」
今回も先遣隊として黒鮫隊のIS部隊が、登る前のロープとかをもう仕込んである。見つからないようにしてあるけど。今回は一真隊もある程度の手勢が必要とのことで、身軽なメンバーを30人ほど選抜している。
「それと後詰めは・・・・」
「・・・・・・」
俺がちらりと目でをやると、烏は頼もしく応えてくれた。
「うむ。頼むぞ、烏、雀」
八咫烏隊は春日山の裏手が見える場所から、潜入部隊の支援に回る事になっている。普通の鉄砲ではダメだが、八咫烏隊の腕前なら不可能ではない。と、烏は言っている。
「任せて下さい!雀は狙撃は苦手だけど、お姉ちゃん達なら崖の上に来た兵士の五人や十人や百人や千人・・・・」
「・・・・・・」
今回は否定しないで、親指を立てているけど。
「千人もきたら大騒ぎだが、こちらにも銃の腕前は持っている。心配はないが頼んだぞ」
一真隊だけだったら、心強いけど。三十人の手練れと合せて、何十倍もの働きをしてくれるだろうな。
「で、余りは見物か」
「拗ねない。本隊は長尾衆の支援という大事な任務がある」
「それは分かっていますけれど、今回はあちらを立てねばなりませんし、いつも以上に裏方ですもの。退屈ですわ」
「そうですか?」
「おや、詩乃がそのような事を言うのは珍しい」
「そうでしょうか?良くお考え下さい。門の脇で待機するという事はそのぶん一真様が近付いて来るという事ですよ・・・・?」
「・・・・・む」
「わ、私たちに会いに?」
「まあそういう考え方もありますなぁ」
「そういうことだ」
「・・・・ふむ。そう考えるとやる気が出てきたの」
「ええ。ハニーが会いに来て下さるのなら、無様な働きなど見せるわけには参りませんわ!」
「働き過ぎもダメだからな。長尾衆が主に目立たなきゃいけないんだから」
「分かっておりますわ!
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