ニ十章
春日山城潜入作戦前×作戦行動の再確認
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よくありません!それに三昧耶曼荼羅は乱用すると仏罰が下るっておっしゃっていたじゃありませんか・・・・」
「誰が?」
「美空様がですー!」
「・・・・そうだっけ?」
と言ってたら、美空の後ろから空間が歪みハリセンが出てきて勢いよく叩いた。
『パシィィィィィイン!』
「いったぁぁぁぁい!誰よ、後ろから叩いたのは!って腕が浮かんでいる!?」
その音で柘榴たちは浮かんでいる腕を見た。ハリセンだけで俺だとわかったらしい。
「美空。今のお前に三昧耶曼荼羅を使おうとしても無駄だ。俺がちゃんと見ているから使おうとすると、仏罰じゃなく神罰が下ると思え。それに使おうとしても護法五神を出せないようにしといたから、それなしで戦うんだな。それでは諸君、ちゃんと監視しておいてくれよ?」
と言ったらハリセンと腕は空間から戻っていき、何もない状態になった。
「そういうわけですので使うのはおやめくださいね。美空様」
「まだ頭がじーんとするわ。これは本当に使えないようね。というか前に一真隊がいるのに、どうして聞こえたのかしら?」
「おそらくですけど、一真さんの船から監視をしているのでは?」
「まあいいわ。先陣きって入城するわ。負けないわよ、柘榴」
「望むところっす!」
一方一真隊はというと、ちょうど俺が腕を戻したときだった。
「やっぱり三昧耶曼荼羅を使おうとしたらしい。はたいて正解だったな」
「やれやれ。主様の勘はよく当たるから怖いの」
「まあ、いい音がなったのは間違いない」
楽しそうな会話だったけど、最後はハリセンの音だったが。
「一真様。そろそろ分かれ道が見えて参りました」
「よし。最後にもう一度作戦を確認する」
俺の言葉でハリセンで叩かれた者も表情を向き直る。空気が変わったのはいいことだ。まだ頭に手を置いていたが。
「今回の俺達の任務は、春日山の城門を開けるだけという何とも簡単な任務だ。正面の大手門と裏の千貫門を開けたあと、長尾衆が入城する予定になっている」
詳細な兵の割り振りは美空もいつもみたいに考えてないようだが、大手門は柘榴か美空、千貫門は松葉か秋子だろう。
「稲葉山城と同じですね。久しぶりに腕が鳴ります!」
「あのとき、ひよは怖がっていただけでしょ」
「そ、そんなことないもんねー!」
「流石に昨日の今日です。春日山も警戒を強めているのは間違いありません」
「ですわね・・・・」
「以前侵入したところはそうであるが、俺達はさらにその上を行くことになる」
「一真様。先行の小波さんからの連絡です。潜入予定の毘沙門堂裏に到着。それと同時に黒鮫隊の配置も確認、敵方の警戒は予想通り、それほどでもないとのこと」
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