ニ十章
春日山城潜入作戦前×作戦行動の再確認
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感じで話しているが、俺の通信機から連絡が入った。すでに崖に登る準備は出来たと、そして今回のメンバーもすでに配置済み。あとは俺達が来るのを待つのみだと。
「二度も同じやり方で侵入を許すほど、向こうも甘いわけではないだろうと・・・・」
「いーーーーいーーーーーなーーーーー!」
「うぅぅ・・・・」
「さっき連絡が入った。黒鮫隊の者たちの配置は完了したとのこと。いつでも登れるとな、あとは城門を開けるだけだから俺達では簡単な任務なのだから、諸君も奮闘いたせ」
「はい!」
「・・・・・・」
返事がない。ただの屍、いやシカトのようなのでハリセンを準備。
「おい。返事をしろ」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
俺はため息を出しながら、空間に手を突っ込んでシカトした奴をハリセンで叩いた。後ろからな。
『パシィィィィイン!パシィィィィイン!パシィィィィイン!』
「主様を無視するからこうなるのだ。戦が終わったら、主様を囲んで酒池肉林ぞ!」
「うぅぅぅ・・・・・お、おーっ!」
「酒池は結構ですけれど、肉林は大歓迎ですわ!」
「うぅぅぅ・・・・。お頭のそれは痛い。でも頑張ろーっ!」
一方後ろにいる長尾勢はというと。
「何やら一真隊の方で笑いが起きておりますね」
「一真さんの例の音が聞こえた」
「あそこはいつもあんな感じっすねー」
「そうね。戦の前なのに、どうしてあんなに気楽なのだか・・・・」
「・・・・だからでしょ」
「だから、ですか?」
「あいつの周りには常に誰かが居て、笑いがある。・・・・それはきっと、そういうことなんでしょ」
「はぁ・・・・?」
「分からなければいいわ。・・・・さぁ、一真隊だけに功をあげさせるわけにはいかないわよ。これは本来、越後の問題なんだから」
「そうっす!柘榴たちが気張らないと、長尾衆の名折れっす!気張るっすー!」
「柘榴に任せた」
「任せるっす!手柄は全部柘榴のものっす!」
「任せるじゃないでしょ。松葉ちゃんもちゃんとやりなさい」
「私は御大将の護衛が仕事」
「それはいいから、あんたも手柄立ててらっしゃい」
「・・・・御大将が言うなら」
「柘榴が松葉のぶんまで手柄を上げるから大丈夫っす!秋子さんにも譲らないっすよ!この柿崎景家の独壇場っす!」
「はいはい。だったら後詰めは任せておきなさい。そのぶん、柘榴ちゃんは先鋒よろしくね」
「了解っす!あ、でも御大将はどうするっす?」
「私?決まってるじゃない」
「三昧耶曼荼羅?」
「だーめーでーす!!」
「いいじゃない。最後なんだから、景気よく行きましょうよ」
「景気
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