十九章 幕間劇
祝杯×美空からの問答
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みは春日山の時とは違う笑みであったけど。
「どうかなさいましたか?」
「なんでもない。二人を救出してよかったなと思ったところだ」
「はい。ありがとうございました」
この笑みがみれただけでもよかったけど。春日山から攫ってきて正解だったな。
「美空お姉様。一真様達がお越しです」
「入りなさい。・・・・あら、これだけ?」
中で待っていたらしい美空は、現れた俺達を見て、意外そうな顔をしていた。
「この間の作戦で疲れているからな。で、今日は何の用事だ?例の件なら、一真隊で詰めているが」
「ああ、違う違う。今日は空と愛菜が戻ってきた宴をするから、呼んだだけよ」
「ありゃま。それだったら皆を呼ぶべきだったな。今からでも呼べるが」
空間切断で、一気に呼べるけど。連れてきたほうがよかったかな。
「・・・・何も聞いていないの?」
「使者の方からは、至急来るようにとしか・・・・」
「あの、お姉様。先程は一真様達を呼べとしか・・・・」
「・・・・・そうだっけ?」
「はい。お姉様、しっかりしてください。そういう肝心な所が抜けているのは、お姉様の悪い癖ですよ?」
「ごめんね、空。今度から気を付けるわ」
「ほぅ。越後の龍も愛娘には頭が上がらんか」
美空が素直に謝っているのもレア中のレアなところだな。逆にそれが出来る相手だから、美空は空を大切にしているのであろう。
「あれも愛情の形の一つさ」
そういう意味でも、空を春日山から取り戻せたのはよかったというわけだ。
「そうじゃな」
「双葉の事、思い出した?」
「・・・・双葉のことはいつも思っておるわ」
まあ俺も早めに会いたいしな。
「一真様。どうなさいます?」
「せっかくここまで来たのじゃ。宴に顔を出してもバチは当たるまい。主様が神だからの」
「こういうことなら、一度外に行って皆を呼んでくる。宴だから酒も用意されていると思うし、桐琴も久しぶりに飲みたいだろう」
「オレは帰るぞ・・・・。と思ったが母を呼ぶのならしょうがねえからいてやるよ」
おうそうかと言おうとしたら、ここで第三者の声がかかった。勢いよく現れたのは柘榴だった。後ろには、いつものように呆れている松葉がいたけど。
「アンタ、一真隊のちっこい槍使いの二番目っすよね!柘榴といざ尋常に勝負っすよ!」
「・・・・ンだとコラ。今なんつった」
「柘榴といざ尋常に勝負っす!」
「ンなもん聞いてねえ!その前だ!」
「ちっこい!」
「ちっこいのはいいんだよ。これから母みたいに勝手にデカくなるからな!」
「いいなぁ小夜叉ちゃん・・・・。桐琴さんで保証されてるんだもんな・・・・」
「
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