暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
十九章 幕間劇
祝杯×美空からの問答
[3/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
みは春日山の時とは違う笑みであったけど。

「どうかなさいましたか?」

「なんでもない。二人を救出してよかったなと思ったところだ」

「はい。ありがとうございました」

この笑みがみれただけでもよかったけど。春日山から攫ってきて正解だったな。

「美空お姉様。一真様達がお越しです」

「入りなさい。・・・・あら、これだけ?」

中で待っていたらしい美空は、現れた俺達を見て、意外そうな顔をしていた。

「この間の作戦で疲れているからな。で、今日は何の用事だ?例の件なら、一真隊で詰めているが」

「ああ、違う違う。今日は空と愛菜が戻ってきた宴をするから、呼んだだけよ」

「ありゃま。それだったら皆を呼ぶべきだったな。今からでも呼べるが」

空間切断で、一気に呼べるけど。連れてきたほうがよかったかな。

「・・・・何も聞いていないの?」

「使者の方からは、至急来るようにとしか・・・・」

「あの、お姉様。先程は一真様達を呼べとしか・・・・」

「・・・・・そうだっけ?」

「はい。お姉様、しっかりしてください。そういう肝心な所が抜けているのは、お姉様の悪い癖ですよ?」

「ごめんね、空。今度から気を付けるわ」

「ほぅ。越後の龍も愛娘には頭が上がらんか」

美空が素直に謝っているのもレア中のレアなところだな。逆にそれが出来る相手だから、美空は空を大切にしているのであろう。

「あれも愛情の形の一つさ」

そういう意味でも、空を春日山から取り戻せたのはよかったというわけだ。

「そうじゃな」

「双葉の事、思い出した?」

「・・・・双葉のことはいつも思っておるわ」

まあ俺も早めに会いたいしな。

「一真様。どうなさいます?」

「せっかくここまで来たのじゃ。宴に顔を出してもバチは当たるまい。主様が神だからの」

「こういうことなら、一度外に行って皆を呼んでくる。宴だから酒も用意されていると思うし、桐琴も久しぶりに飲みたいだろう」

「オレは帰るぞ・・・・。と思ったが母を呼ぶのならしょうがねえからいてやるよ」

おうそうかと言おうとしたら、ここで第三者の声がかかった。勢いよく現れたのは柘榴だった。後ろには、いつものように呆れている松葉がいたけど。

「アンタ、一真隊のちっこい槍使いの二番目っすよね!柘榴といざ尋常に勝負っすよ!」

「・・・・ンだとコラ。今なんつった」

「柘榴といざ尋常に勝負っす!」

「ンなもん聞いてねえ!その前だ!」

「ちっこい!」

「ちっこいのはいいんだよ。これから母みたいに勝手にデカくなるからな!」

「いいなぁ小夜叉ちゃん・・・・。桐琴さんで保証されてるんだもんな・・・・」


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ