十九章 幕間劇
救出作戦について×戦後の事
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「・・・・もしさー」
「はい?」
「行くところがないのであれば、ウチに来るがいい。いつでも歓迎するぞ」
俺は真っ直ぐに言った。まあこれはあくまで破滅に行かなかったらの場合だが、俺は俺でこのままこの世界にはいられないしな。外史の終幕があってそういうふうにならなかったの話だ。だけど今までの外史ではそうだったからな。
「ですが・・・・。戦いのない世の中に、武一辺倒の猪武者は必要ないと思います」
「別に戦場だけが戦ではないぞ」
「戦場だけが、戦ではない・・・・」
「俺の妻たちの一部は、元々戦場で過ごしてきたんだよ」
これは俺の妻で拠点のと真・恋姫†無双の外史から連れてきた桃香たち。
「・・・・天の国でも、戦が?」
「俺が今過ごしていた拠点は戦がないところだ。俺の妻の一部の者たちはほかのところから連れてきたわけだ。拠点のところは、過去に戦はあったかもしれないが、今現在は乱世でもないし鬼もいない。この時代からすれば平和なところだ」
「そのようなところで、一真様のお嫁さん方は・・・・?」
「毎日のように鍛錬したり、現代の生活になれてきたりしてるよ」
「・・・・・・」
「戦がなくとも・・・・歌夜や小波、綾那の居場所は必ずある。そういうのを実際にやってきたからな、保証するさ」
「・・・・・・」
「・・・なければ、俺が作るさ」
「一真様・・・・。そういって下さるのは・・・・私が、女の子だからですか?」
「うーん。そうともいう、が、そうとも言わない。俺は性別とかは関係なく言うと思う。何せ黒鮫隊には男女の部下が大勢いるからな。でも歌夜は可愛いからな」
「か、可愛いですか。・・・・それも一真隊の皆さんに仰ったのですよね?」
「言ったと思うが、この世界に来てからは一番最初は久遠だぞ」
「そうなのですか。では一番最初はどなたなのですか?」
そう聞かれたので即答して言った。俺の本妻である奏であると。それと困っている女の子は放っておけないからなと言ってあげた。
「そんなに・・・・私、困ってみえましたか?」
「楽しそうにして笑っている女の子は、そう言わないよ」
後ろ姿からしてあまりにもか弱く見えたのかもしれない。歌夜も小波も綾那も縁を重ねている。居場所がなくなれば、俺が力になるだけだ。こんなに困っている子がいたら放ってはおけないし、神でもな。
「・・・・歌夜」
俺の肩に掛かるのは、僅かな重み。前に抱き着いてきたときみたいな、元気と勢いのある重みではない。
「そんな事、言われると・・・・」
もっと弱々しく儚い。
「・・・・・頼りたくなって、しまいます」
「思う存分頼るがいい」
「一真様・・・・」
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