十九章 幕間劇
救出作戦について×戦後の事
[5/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
様のお屋敷に向かいまして・・・・」
「そういえば、あの時はお屋敷の中の兵士は全員気絶してたですね」
「全員・・・・ですか?」
「ああ。屋敷の中にいた見張りとかは、10人くらいだった気がする」
「すごいの・・・・」
さらりといって鞠がそういったが、俺達でもできることだな。並大抵の仕事じゃないし、それだけでも大手柄だけど、小波曰く任務のごく一部と言っていたし。俺達なら遠距離からの狙撃か、中に入っての闇討ちとかかな。大声出しても防音結界張っておけばいいことだし。
「外の人には気付かれなかったんですか?」
「恐らく気付かれたと思うのですが、直江屋敷は少し特殊でして・・・・」
「とくしゅ・・・・」
「中の人質がどやどやうるさかったから、外は何か物音がしても小波が忍び込んでいるって気付かなかったですよ。どやー!」
「それがさっきのどやーなの?」
「そうなのです!どーん!」
「今度はどーんってなったの!どーん!」
「「どーん」」
二人ともただそれを言いたいだけのようだ。愛菜の口癖は仲間内に広まったら強制的にやめさせる。
「それはともかく、小波が中の制圧をしたおかげで仕事が楽になったからいいじゃないか」
「です。小波大活躍ですよ!」
「ですが・・・・最後は、ご主人様と綾那様がいなければ、どうにもなりませんでしたから・・・・」
「何で?」
「ああ・・・・。なんていうか、そのどやーって言った子とは相性が悪かったみたいで」
「正直、交渉が上手く行かないだろうという予感はしていたので、その分念入りに屋敷の制圧を行っていたというのはあるのですが・・・・」
まあそう言う事にしとくか。俺もそういう予感はしてたし。
「愛菜がああいう子だとは知らなかったもんな。そういえばその格好だと怪しまれるよな。変装とかしたのか?」
「はい。一応したのですが、通用しませんでした」
綾那や歌夜はお猿なのか、武士か町娘なのかと質問攻めしてたな。すると鞠があのときの春日山での任務のときも変装していたと言った。鞠も俺も綾那も見た事ないなと言ったあと綾那は気になるとか言っていたが、いずれ見せてもらうときがくるかもしれないから。俺はそれ以上は言わなかったけどな。で、その騒ぎから夜になった。俺は船での仕事が終わったので、風呂に入ってから食事をして翼を出して地上にある神社に降り立った。すると神社の外れ、森に面した一角に腰を降ろしている小さな背中を見つけたので行ってみると。
「・・・・どうかしたのか、歌夜」
「あ、一真様・・・・。その翼は?」
「ん?ああこれか。さっき船から戻ってきたのでな、空飛んできたわけだがしまうのを忘れていた。隣座ってもいいかな?」
「
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ