十九章 幕間劇
救出作戦について×戦後の事
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」
「本来ならハリセンで叩く刑だが、今回は見逃す。皆で食べようと思って持ってきたのだから、小波も一緒に食べよう。な?」
俺が差し出した笹団子をどうしようか、小波はしばらく迷った様子だったけど・・・・。
「あ・・・・ありがとうございます・・・・」
「甘い物は嫌いではなかったけ?」
と聞いたら、口に入る物は何でも食えると言っていたが、それは好き嫌いの問題ではないと思ったが。俺がハリセンの刑だと言ったら綾那が食べるのをやめたが見逃すと言ったので安心して食べていた。
「鞠もお手伝いしたかったけど、今回はずっと詩乃と一緒に美空のところだったの・・・・」
「鞠は詩乃を守ってくれただけでも大手柄だ」
「ホントなの?」
「本当だからな、はいこれ」
バクバク食べる綾那をハリセンで叩いてから、残った笹団子の一つを鞠に差し出す。
「えへへ、ありがとうなのー」
「綾那。食いすぎだ、皆の分がなくなるだろうが」
「ごめんなさいなのです!」
「たく。これは歌夜の分な」
さらにもう一つ。
「私もですか?」
「無論だ。あそこでころと退却準備をしていなかったら、今頃ちょっとした戦になっていたかもな。逃げ切れたのは歌夜のおかげだ」
「そうですね。あれは助かりました」
「・・・・ありがとうございます」
「でも一番頑張ったのは一真なの!一真もはいなの」
「ありがと、鞠」
そうして差し出された笹団子は、俺の手の中にその重みを感じる。こうやって人にもらう感じは久々だなーと思いながらだったが。
「あーっ。鞠様うらやましいです。綾那も一真様に笹団子あげたかったです・・・・」
「じゃあ、次は綾那があげるの」
「やったです。だったら、歌夜と小波もあげるですね?」
綾那はさっき食べていたが、ハリセンでやめさせたので皆の分を考えて言ったのであろうな。
「で、さっきは誰の話をしていたんだ?」
「私と鞠様は、そんなに話が出来るほどする事がなかったので・・・・」
「美空たちはずーっと一真の作戦が上手くいくか心配してて、詩乃は一真だから大丈夫だって言ってたの」
「さすが詩乃さんですね」
「鞠たちは陣地にはいたけど城攻めには参加しなかったから、他は何もなかったの・・・・」
「私も似たようなものです。崖の下でころさんとひよさんと待機していて、あと黒鮫隊の者たちと逃走経路の用意や荷物の片付けはしていましたから・・・・そのくらいで」
「で、小波の話を聞いてたですよ!」
ああ。今回の作戦のMVP賞の話か。
「それは聞きたい話だな。確か城内の調査をしてたよな」
「は、はぁ・・・・。城内の調査をした後、ご主人様のご指示で直江
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