十九章 幕間劇
礼拝
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
のに・・・・」
「礼拝・・・?この辺りに礼拝堂なんてあったかな?」
堺や雫のいた播州辺りの大きな街には、礼拝が出来る建物がそれなりにあえうらしいが、この辺りまで天守教が広まっていたっけ。
「まさかまた雫と何かしでかそうとしてるのか?」
「とんでもありませんわ。小谷ではエーリカさんがいらしたから懺悔室も出来ましたけど・・・・私のような新参がでうすの教えを広めようなど、おこがましい」
「まあそうだな」
「それに、仮に私や雫さんで教えを広めるにしても、美空様のお許しは頂けないでしょうし」
「確かにな」
京じゃ寺社の影響が強すぎて布教しにくいなんて話があるらしいし、美空には影響はないだろう、仮にも毘沙門天の加護があるし。
「私も天守を信仰している身ですから、神様の存在はハニーに会うまでは信じていましたけど。本物の仏様を見たのは、ハニーと初めてお会いしたあとの鬼退治でしたから。九頭竜川で美空様が仏様を召喚したときは驚きましたけど」
「・・・・・あいつらか」
「小夜叉。一応あいつらは俺の妹になっているから」
「ハニーは神様の頂点に立つ者でしたわよね。綾那さんは如来様の化身と言っていましたが」
「まあ神仏関連のツテなんていくらでもある。神界にいる神もおれば罪人を裁く神や僕がいる冥界にもいるけど」
美空が護法五神を召喚したときも、多少は驚きもしたらしいと言っていたな。あと、美空が私の妹とか言ってたけどな。
「けど・・・・礼拝なんてどこでやるのさ?」
「ふふっ。気になるのでしたら、一緒にしますか?」
「そうだなぁ・・・・」
まあ、俺がその場でデウスかヤハウェ呼んじゃえばいいんだけど。こういうの興味なさそうだもんな、小夜叉は。
「行きたいのなら行けばいいじゃねえか、一真。一真は礼拝をされる側だろうに。オレは興味ないからな」
小夜叉は神仏関連興味ないけど、俺が神だと知ってからは少しは丸くなったけどな。
「小夜叉さんも少しはでうすの教えを受けて、心に平穏をお求めになってはいかがですの?」
「そんなモン、何の足しにもなりゃしねえ。そういう話は他所でやれ、他所で」
「人はパンのみで生きるにあらずですわよ」
「・・・・パン?」
「これの事だ」
と手のひらにいつの間にあったパンを取り出して食ってみた小夜叉。ちなみにトーストだからモチモチしていて美味しいけどな。
「初めて食ったけど南蛮のか。これがなくとも、米や肉を食えばいいだろ」
「ともかく、礼拝に興味というより目の前に神様であるハニーの前で礼拝した方がいいと思いますの。来てもらっても構いませんの」
「別に構わんがな。というわけで小夜叉、また後で仕合してやるから。今日は
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ