十九章 幕間劇
疑似奥さん体験
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んだ?」
この時代、豆腐はかなり貴重だと聞いたことがある。精進料理で使うような希少食材だと聞いたが、一般だとおめでたい時にしか出回らないはずなんだが。トレミーでの味噌汁の具は様々あるがスタンダードが人気でもあるな。
「はい。近くの寺で作っている所があるという話を、小波さんから教えて頂きましたので」
「よく見つけたな。小波」
「美空様を探してたときに、たまたま見つけたそうで」
豆腐を作っている寺を探す極秘任務じゃないだろうな。
「ご飯も美味いな」
「本当ですか?思ったよりも、焦げてしまったのですが・・・・」
「かまどで炊いたご飯はそれでちょうどいいんだよ。俺もたまにかまどで炊くけど、詩乃みたいにそうなるときがあるからな」
「そうなんですか・・・・」
まあ事実なんだけどな。たまにはかまどで炊いたご飯は美味しいというらしいから、キャンプの時に炊いてたけど。それに固いところもあるけど、そういうときもあるからな。俺だって最初はこんなもんだったし。
「干物も美味しいな」
「相棒、もう一つ肉ないか?」
「おいドライグ。もう食べたのか?もう一個だけだぞ」
と言って空間から肉をもう一つ出した。ペルセフォネはゆっくり食べているけど、ドライグは久々に外に出たのか相当腹が減っていたようだ。
「干物は炙っただけですが」
「炙らないと食べられないからな。肉だって焼かないと食べられないだろ?」
「ですが、ドライグさんは生で食べていますが」
「俺は生の方がいいんだよ。あと呼び捨てで構わんよ、俺も詩乃と呼ぶ」
「そうですかドライグ」
「あとペルセフォネもな。たまに俺はペルペルと呼ぶときもある」
「可愛らしい呼び方ですね」
と言いながらペルペルをそっと触っていたけど。ペルペルも嫌がらないしな。敵には威嚇するけど。
「一真様。ご飯のお代わりはいかがですか?」
初めて会ったときよりかはだいぶ良くなってるような気がする。最初はあまり喋んなかったけど。
「なら、頂こうかな」
「承知致しました」
「それと、味噌汁のお代わりってある?もう一杯飲みたいんだけど」
「こちらには持ってきていませんが、まだありますよ」
「なら、お願いして来ていいかな?」
「はい。少々、お待ち下さい」
と、詩乃は行ってしまったので、今の内だな。詩乃の足音は嬉しそうな感じだったけど。
「相棒」
「分かっているよ。そこにいる奴、隠れてないで出てこい!」
何となく気配で分かるが、誰かな?隠れるの下手なようだけど。
「気配がダダ漏れだぞ。出てこないのなら、俺の相棒が火を噴くぞ」
そう言ったら観念したのか、隣の部屋へと続く襖がす
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