十九章
逃走中×横撃からの奇襲×帰還
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のは。
「お頭ーっ!」
「ひよか!どうしてこんなところに?」
「雫ちゃんの指示で、一真様のお迎えに!」
「そう言う事か!ってことは・・・・」
馬首を巡らせ、街道の後ろを振り返る。近付いてくるのは、十重二十重・・・・とは言い難い、バラバラになった提灯の列。そして。雲の切れ間から細く淡く降り注ぐ月明かり。その月光を受けた街道沿いの森の中、次々と立ち上がっていくのは、獅子の旗である。
「一真隊・・・・」
そしてそれに続く足利の二つ引き両と源氏の白旒旗。
「一葉様も・・・・!」
というか、一葉の旗があんなに前にいるのは何となく分かる。
「うわぁ・・・・。お手本みたいな奇襲ですね・・・・」
相手は俺達を追いかけるのに必死で、その隊列は伸び切っている。そこを横から叩けば、確かに寡勢の一真隊なら十分過ぎる一撃だろうよ。
「圧倒的ですね・・・・」
まあ、あれだな。完璧な奇襲で、鉄砲隊まで入れたフル装備だ。しかも向こうは賊を追うだけの軽装となれば、相手は不憫になるくらいだ。
「これも一真様たちが敵の隊列を思いっきり伸ばしてくれたおかげだって、雫ちゃんが言っていました!」
「そりゃそうなるな。あと少しで黒鮫隊の爆撃を行おうとしてたらしいから。止めておいて正解だったな」
それに最初のひと当てで、敵陣は寸断されてボロボロになるだろう。
「ううう・・・・羨ましいのです」
「そうだな・・・・」
「そうだ。雫ちゃんから、もう一つ伝言です!綾那ちゃんと歌夜ちゃんに一隊預けるから、以降は遊撃で動いて下さいって!あと一真様も動けたら遊撃にとのことです。空様たちの護衛は、私ところちゃんで引き継ぎます」
「なるほどな。通りで一隊にしては多すぎるのか。さてと、空を頼むぞ。ひよ」
俺は一旦馬から降りてからおんぶひもごと空を降ろした。そして俺の代わりに沙紀を呼んでから、おんぶひもを沙紀に預けた。
「というわけで、綾那もおんぶひもをひよに預けろ。俺達も行くぞ!」
「やったですー!歌夜も行くですよ!」
「はいはい」
愛菜をひよに預けてから、行ってしまったので俺も行こうとしたら、俺に伝言があると。戦うときは神の御姿ではなく、急所を外しての攻撃をと。俺を見た者たちに向けてばったばった倒した。急所は外しているから問題はない。そして戦が終わったがあれは戦ではなく掃討戦だったな。俺は元に戻った後に綾那が追撃をと言ったがダメだと言った。まあ暴れたりないがそこは春日山攻めのときにでも暴れてもらおう。で、沙紀のおんぶひもを再び俺に背負ってからトレミーに戻した。
「主様ーっ!」
「ハニーっ!よくぞご無事で!」
そして、こちらも追撃もなく、ひよ達の護衛を受けた俺
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