暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
十九章
人質解放×脱出
[1/9]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
俺は目的地であるところにいた。蒼太たちは順調に登ってきている。

「あと少しだな」

「蒼太さん、お水です」

「お、ありがとさん」

今は隊長が取り付けてくれた足場で休憩中だ。下にいるバックアップは脱出の準備をしている。翼と大和は、途中で降りてからひよさんたちと脱出の準備だろうな。あと近付いてくる者がいたら、素早く射殺。サイレンサーを装備しているから音も出ない。戦場は春日山の東側だろうけどな。相変わらず派手な音が聞こえてくるが、スマホによる情報だと、城方が釣れたそうだ。やはり謀反者はバカらしいな。

「蒼太さん・・・・」

そんなことを考えていると、先行していた小波さんが心配そうな顔をして戻ってきた。

「どうかした?もしかして敵方は籠城じゃなくて門を出たのか?」

「なぜそれを?」

「意味が分からないのです」

この展開だと普通は籠城というのが定番だと思うのだが。晴景側は籠っていたほうが正解なのに、わざわざ出てくるのはおかしな感じなのか綾那が首を傾けている。

「俺達の船からの情報だ。それによると、出てきたらしいとこれに書いてあるが本当なのか?」

「なるほど。真上にいる船からの情報なら、分かりますよね。ご主人様もですが、自分も二度聞き直しましたが事実のようです。なので、もう少し柘榴殿たちを戦わせるので、ゆっくりしても構わないと」

「つまり余裕があるということか『そういうことだ、蒼太』隊長」

『余裕はあるが夜になったら危険度は増す。なので、早めに上がって来い』

「了解。ということで小波さんは隊長がいる所に着いたら、隊長の指示に従ってください。こちらも早めに登りますんで」

「分かりました!」

こちらの言う事もだけど、やはり命令するのは隊長だろうなと思いながら登って行った。ちなみに小波は隊長のところに着いてから命令したようだ。城内の様子の偵察に。

「さてと、俺達も行くぞ」

「はいです!」

暗くなるまでに隊長がいるところまでに登らないとな。一方小波はというと。

「おい、こっちから出られそうな奴らいるかー」

「こんな所の兵まで回さなきゃいけないのかよ。大丈夫なのかよ。ホントに・・・・」

「(護衛の人数は昨日調べたときと変わっていない。・・・ということは、自分の潜入はまだ露見していないということか。よし、これならいけそうだ。あとは・・・・自分たちが目標の二人に信用されることが必要だけど・・・・。ご主人様、侵入経路の確保、完了致しました。護衛の数は前回と変化ありませんが、この騒ぎでもう少し減るかもしれません)」

「(こちらも見ているから問題ない。あと少しで二人は登り終えてくるからな。先に戻ってきてくれ)」

「(はっ。承知しました)」


[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ