暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
十九章
人質解放×脱出
[7/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
が使役しておられますから」

と言ったら美空は護法五神がここにいることを忘れていたらしいけど。

「その前に一真様直属部隊である黒鮫隊が何とかしてくれますから」

「前から気にはなっていたけど、その黒鮫隊というのはどんな武器を使うの?」

「まあ私から言えるのは鉄砲の専門家ですね。あとは爆弾の専門家でも言いましょうか。私が思い浮かばない策をあの方は持っているのです」

「鉄砲の専門家でも連発はできないはずですが?」

「黒鮫隊の武器は我々が使っている鉄砲ではないのです。連発もでき、色々な種類がありますし、一々火薬を積めないらしいので」

とまあ、そんな感じだったらしいけど、黒鮫隊の力はまだ隠しておくべきだな。一方俺たちはころ達の的確な誘導もあって、あっという間に広い道に辿り着く事ができた。そこから馬の速度を上げて西へ向かってるけど。

「とはいえ、地の利は向こうにありますね・・・・」

道の後ろに見えるのは、相変わらずの提灯の群れだ。そしてその中には、群れから抜けてきた騎馬の灯りが見えるけど。対するこちらは空と愛菜をしょいながら馬を走らせているから、なかなかペースが上がらない。本来なら俺の馬は金属生命体であるゼロだから一気に加速できるが、こいつらと一緒だから加速はできないし。

「さてと、このままはやべーぞ」

当たり前だが、道が良くなった分はスピードが上がるのは俺達ではなく、後ろで必死に追っているだろう春日山足軽たちだ。たぶん軽装だし、あっちの方が有利だろうな。

「城方も必死ですね・・・。やはり今回の謀反は、空様と愛菜さんの二人を人質にしてこそ、勝利の目があったということでしょうか」

「人質が居るから絶対に勝てる、と思って、謀反に与したものもいるでしょうから・・・・」

「卑怯千万なのです!」

「そんな考えだから美空からはバカと呼ばれるんだよな。無能な姉だとは聞いてるし。それに一真隊みたいな存在は越後にいないだろう」

さっき愛菜も俺達が忍び込んできた事を散々小馬鹿のように言ってきたのはムカついたけど、他国の草ならまだしも軒猿しか持たないはずの美空がこんな事が出来るとは思わないだろうよ。

「三河でも草をこういった策では使いませんけど」

「三河ならそうかもなぁ・・・・・」

三河武士は正面突破なイメージだし。そのイメージは猪突猛進だけどな。

「ここで逃げ切れないと、俺達の作戦は水の泡となる」

「のんびり言ってる場合ではないのです。早く公方様に合流しないと、逃げ切れないのです」

「合流地点は春日山西方の峠だったな」

まだかなり距離があるな。黒鮫隊の隊員たちが、迎撃に向かいましょうかと言ってきているが、待機命令だ。俺の馬じゃなくころたちの馬の体力は限界が
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ