暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
十九章
崖登り×陽動作戦
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
せよ!」

「・・・・こんな感じで良いのかしら?」

「はい。一真様は既に春日山への侵入を始めていますので、城内の目と意識がこちらに向けば、あとは何とかしてくださるかと」

「へぇ・・・・あれだけ毎晩お小言漏らしてたのに、あいつのこと、信頼してるのね」

「私たちのお頭・・・・いいえ、未来の旦那様ですから」

「・・・・ふーん」

「御大将ー、城方が釣れたっすー!」

「釣れた釣れたー」

「・・・・出てきたのですか?」

「バカだって思うでしょ・・・・」

「・・・・正直。私でしたら、籠城して無視を貫ぬきますが」

「・・・・だからあいつらに越後を任せたくないのよ。バカだから」

「っすねー。あとは詩乃の作戦通りでいいすか?」

「ええ。好きにやっておいで。こちらの護衛には頼もしいのがいてくれるから」

「なの!」

「はいっす!柘榴にお任せっす!」

「頼むわ。松葉もお願い」

「分かった」

「あの二人に任せて大丈夫でしょうか・・・・」

「釣った城方に逆に釣られるかもしれないけれど・・・・まぁ大丈夫じゃない?あの子たちもあれで、越後の要を張ってるんだから」

「念のために、向こうが陽動に乗ってきただけの場合と、それが罠だった時の対応も授けてありますから」

「・・・・攻めるのに夢中で、ちゃんと覚えてるかしら」

「牡丹は一真隊にもいますので、それについても織り込み済みです」

「ああ・・・・貴女も大変なのですね」

「本気で攻める訳じゃないんだし。その辺りは二人も心得ているわよ。ダメなら、私が出るだけだし」

「それも困るんですけど・・・・」

「それについても問題ありません。もし美空様が前に出ようとするならば、護法五神が全力で止めると言っていましたから」

「私が出ようとすると妹たちに止められるのか。それもいいけどね。それにしてもちゃんとした軍師がいると楽ね。二人とももうずっとウチにいたら?禄ははずむわよ」

「申し訳ありませんが、遠慮しておきます」

「鞠も一真がいいの」

「即答ね。そんなにアイツが良い?」

「一真様には、死ぬべき所で一度、命を救われております。その時から、私の命はあの御方のものになりましたから」

「あらそう。残念。ところで・・・・半兵衛。あなたの見立てを聞きたいんだけど」

「なんでしょう?」

「空と愛菜の拐かし。・・・・成功すると思う?」

「成功するかどうかと問われれば、可能性は高くないと言えるでしょう」

「そう・・・・」

「しかし」

「・・・・しかし?」

「それが普通だったら成功は高くないですが、一真様直属の部隊と一緒ならば必ず成功します」

「直属
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ