十九章
実地訓練
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「・・・・双葉様は聡いお方です。ご心配なさらずとも、あちらも万事、つつがなく進んでおりますよ。むしろ、公方様よりつつがなく進めていらっしゃるのではないかと」
「・・・・であれば良いのだがな」
「ご心配は、延暦寺の生臭どもですか?」
「高野はまだ何とかなろうがな。・・・・双葉はともかく久遠もおるし、奴らと反りが合わねばそれこそ焼き討ちにでもしかねん」
「流石にそこまでは・・・・」
「主様のおかげでなりを潜めておるが、あれも根元は人修羅と同じよ。魔王とでも呼ぶべき気性を備えておる」
「はてさて。久遠殿が魔王なら、公方様は・・・・」
「魔王でも人修羅でも構わん。今の余は主様のものじゃ」
「その主様も、今は山の向こうですか。それも神仏の類でありますからな」
「早う雑多なことを済ませて、主様と茶枳尼天の如き日々を送りたいものよ」
「それこそ夜叉ではありませぬか。まあ、本物の夜叉を見た事はありますがな。八大夜叉将軍。一真様は神でもあり閻魔の化身でもあるお方ですからな」
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