十九章
実地訓練
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周囲と城内の調査をお願いしたい。侵入経路、脱出経路、人の配置、巡回の行動の繰り返しというより型か。それを探ってきて欲しい」
「人の動きの流れですね。了解しました」
「残った者は蒼太・大地・海斗の指導のもと、崖登りの練習を。優奈・真央・奈々はISを展開して周囲の警戒を頼む」
『了解!』
「分かったです!」
こうして蒼太・大地・海斗のもとで、崖登りの本格的な指導が始まった。まあ、ロープはすでに吊るしてあるからあとは登れればいいこと。夜になってからも指導が続いたが、小波が戻ってきた。
「小波、お帰り。・・・・随分と遅かったがどうかしたか?」
「はっ、それが少々面倒な事に・・・・」
話を聞くと城内の警戒が厳しくなっているそうだ。ま、当たり前だろうな。
「どうやら先日のころ殿の侵入騒ぎから、警備を増やしたようで・・・・」
「あー・・・・」
「まあ、普通増やしますよね」
「人質の場所は変わっていないか?」
「目標の場所は変わりありませんでした。・・・・ここの真上の直江屋敷となります」
「接触はしたですか?」
「いえ。ひとまず姿を確認した後、城内の警戒網の調査を行っておりました」
「ふむ。さすがだな、小波」
「あ、はいっ!」
「では、これからどうしますか?一真様」
「予定を変える気はない。今の所バレていないようだし、美空と歩調を合わせないとこの作戦の効力は薄くなる。こいつらの指導のおかげで登れるようだし、周囲の警戒もしているが、今の所異常はなし。今後新たな動きがあるかもしれないから、小波は引き続き城内を調べてこい」
「了解しました」
「なら、その間にこちらのもですよね。ところで、黒鮫隊の者たちは?」
「今食事と風呂に向かわせた。なんなら、風呂入る?」
と言ったら全員入る!と言ってきたので、まずは俺以外の者たちを船の風呂場前に行かせた。そこに案内係役の沙紀がいるのでな。俺はその間にノーパソで報告書を見ていたけど。あと皆は食事もしてくれば?といったので風呂の後に食事もとな。小波もだけどな。小波の代わりに小型偵察機でしてると言ってあるから問題はない。食事が終わったと聞いた俺は再び空間を歪ませて戻ってきた諸君。偵察機を帰還させてから小波は引き続き調べにいった。で、今度は俺の番なので、風呂に入ってから食ってから戻ってきたけど。そのときは指導員と周囲の警戒する役の者たちと一緒にな。
一方前線基地である神社ではというと。
「・・・・そうか、そちらは順調か。こちらもつつがなく進んでおる。・・・・ではな」
「小波殿ですか?」
「主様たちは万事、順調に進めておるそうだ」
「左様ですか・・・・」
「・・・・・・うむ」
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