十九章
再び春日山城下
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かしていないのですけど」
「安心しろ。お前らの基礎体力はしっかりしてるから。それに指導員の指示に従えば大丈夫さ」
「それにしても一真様は、どうして崖登りなんて出来たですか?」
「趣味の一つだ。あと救助するための訓練としてやってきたもんだ」
「趣味・・・・?」
「ようするに俺達が来た世界には崖登りとかは、趣味で登る奴がいるって訳だ。あとは救助とかかな。崖のところで孤立した者を助けるためとかでな。南アルプスは分かんないか。赤石山脈って知ってる?駒ヶ岳とか鳳凰三山とか」
鳳凰三山・・・・地蔵岳・観音岳・薬師岳のこと。
「名前くらいは。甲斐と駿河にまたがってそびえてる山地ですよね?」
「そういう崖とかに救助に行ったことがあったのさ。たまにいてな、山に登ったはいいが誤って崖に落ちてしまって孤立してしまったとかな」
俺は軍人だけど救助活動もすることもある。ヘリで降下したのは懐かしいな。
「まあそういうところやこれよりもっと高い断崖絶壁とか登ったけど、あのときに比べたら楽勝だよ」
「それは趣味というより、修業に近いものですね」
「まあ俺以外の者も結構登りには長くやっている者もいるからな。あとさっき言ったように救助とかな。綾那はどう?」
「綾那もこのくらいなら楽勝です!」
「そうか」
「三河の山河で育ったんですから、そんなの素手でやれるのが三河武士として当たり前なのです!ね、歌夜!」
「いや、私はそこまではちょっと・・・・」
「やはり綾那は特殊だな」
「あはは・・・・。一通り教えられましたから、ここくらいなら何とかなりそうですけど、これ以上厳しいとちょっと・・・・」
「あれ?登るのはここからじゃないです?」
「予定だともう少し先だ」
といってもう少し先に進む俺達。すると目的地にはすでに黒鮫隊の者達がいた。俺は敬礼をすると、隊員たちも敬礼をした。護衛役のIS隊もいる。男性隊員は蒼太・大地・海斗で、女性隊員は優奈・真央・奈々だ。当然こいつらは独身同士だ。
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