十九章
救出作戦による策
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ふふ、任せておけ、主様よ」
一葉が暴れるなら、八咫烏隊も付けといた方がいいからな。本隊に鉄砲を入れといた方がいいし。脱出するときはバイクと考えたが、一葉が暴れるならバイク案はやめておこう。
「なら、残りは誰になさいますか?」
「そうだな。綾那と歌夜にもお願いしようかな」
手の空いているメンツはこの二人だろうし、森のは力を温存した方がいい。それに人質救出より先陣の方が向いている。
「分かったです!綾那、頑張るですよ!」
「私もですか?崖登りなんてした事ありませんよ?」
「全員が崖を登るんじゃない。崖の下で突入組を支援してもらう役がある。表では俺と一真隊の突入班でやるが、裏では俺は空を飛んで、崖を登る専門家がうちの隊にはいるんでな。今後役に立つと思うから、基本的な訓練を受けてもらう。後詰も兼ねてだけど」
突入組である俺と少数の者で登るが、戦闘はあるかもしれない。それに崖登りも今後役に立つと思うし、訓練だと思えばの事。実際やるのは黒鮫隊だしな。
「分かりました。でしたら、お任せ下さい」
「梅は槍隊を任せる。雫は軍師兼鉄砲隊を。雀と烏は雫の鉄砲指揮の補助をしてくれ」
「分かりましたわ!」
「承知しました。お二人とも、お願いします」
「まかせてー!ね、お姉ちゃん!」
「・・・・・・」
「で、その追っ手とやらはぶっ殺しゃいーのか」
「いいわけないだろ、ガキ。織田の噂を伝えるためにも殺してはダメだ。一真もそう思っているだろうよ。ワシも追っ手を殺したいがそうなれば噂は広がらんしな」
「そういうことかー」
桐琴が言ってくれたので助かった。まあ、殺したら噂は広がらないからな。森のは、人質を救出したあとに暴れてもらう予定だ。
「それにしても、今回も私はハニーと行動できませんのね・・・・」
「それはまぁ・・・・得意とする分野が違うのですから、仕方がないですよ。私も一真様と一緒に動くの、久しぶりですし」
「そうですわね・・・・。ああ、規模の大きくなった一真隊が恨めしいですわ!そして!己の将才がこれほど優秀だったことを悔やんだのは初めてですわ!」
「それは一真隊の皆が、心密かに思っている事。・・・・我慢してください」
「そうですわね・・・・」
「・・・・ふふっ」
「どうかなさいましたの?ハニー。私の顔に何か付いていまして?」
「ああ。観音寺城で初めて会ったときは、色々と言われたということを思い出してな」
あの時言われたことは、ほぼ罵倒だったな。俺の部下たちが怒りそうだったのを覚えている。
「何かあったのか?ひよ」
「はい。梅ちゃん、一真様と初めてお会いした時は、一真様じゃなくて久遠様に憧れて・・・・」
「もぅ
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