十九章
救出作戦による策
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報を集めた結果、大丈夫だと判断されたのですか?」
「ああ。こちらの情報と今見る地図を見てもだな。・・・・これは楽勝だな」
「へっ?」
「お頭、さすがにそれはないでしょう?」
「いや、いけるぞ。お前らでは想定外の考えを俺達黒鮫隊が持っていることを。崖の方から侵入すれば見つからし、直行できる。稲葉山城や観音寺城もだけど、俺達だけで進軍したら、すぐに落とせる自信はある」
地図を見ても直江屋敷の裏に曲輪はないし、こりゃ直通だな。山のデータから見ても、普通の土の山だろうし。ちょうどロッククライミングしたい者もいるしな。
「「「・・・・・」」」
「ん?どうした」
「いえ、あの・・・・さすがにこの崖を登っていくとは思わなかったもので」
「小波までそう言うほどの崖、どうやって登るつもりなのだ?主様よ」
「見た感じヤバそうなところはないし、山や崖を登る道具ならこちらにあるからな。どうやって登るかは現地に行ってからだけどな」
こういうのもありそうだから、一応用意してある。軍人でも用意はしないと思うけど、趣味でロッククライミングをやる奴がいてな。登るときは俺が空を飛んで頂上まで飛んでからボルトを打ち込んでロープを結び地面に降ろしている。
「分かりました。それでは、方針はそれとして・・・・今回の配置はどうします?」
「表での一真隊としては、前回と同じように俺と小波は外せない。実際に登るのと降りるのは黒鮫隊だからな。でも一真隊からも何人か動かないと一真隊が救出したのか疑われるから」
「私も同行した方がいいですか?」
「城内の情報よりも、表の救出部隊の一人として入ってくれ。あとひよもな」
「「はいっ!」」
「なら、後は・・・・」
「・・・・・」
「え、今日は別にいいよお姉ちゃん。別に雀、崖登りとか得意でも何でもないし。町に行くわけでもないし」
「今回は烏も雀も待機な。一葉もだ」
「またか。余にも暴れさせよ」
「そういう訳でもありませんぞ、公方様」
「ん?」
「人攫いが成功した後は、追っ手の一つも掛かりましょう。その時には、今度こそ・・・・」
「そうは言うが、前の時もいつの間にやら主様は帰ってきておったではないか」
「あの時は秘密行動だったからな」
「とはいえ、今回は少々事情が異なります。一真隊・・・・いや、織田勢の名前も広める必要もありますから、今回は追っ手の迎撃は派手にして頂いた方が良いかと。美空様は突入も反対側で陽動をして頂かなければなりませんし、脱出した一真様をお助けするには、一葉様の差配が肝要になります」
「なるほど。存分に暴れて良いなら、引き受けよう」
「そういうことだ。頼りにしているぞ、一葉」
「
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