十八章 幕間劇
柿餅
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ええ、私?私はいいよ・・・・」
「今川は三河のお隣ですし、もともと三河は今川から独立したのですから、お隣の綾那たちが頑張るのは当たり前なのです!」
「うーん。その気持ちは分かるし、鞠様のお役に立ちたいのもそうだけど・・・・そういうのって、あんまり得意じゃないから」
「そうかな。何か練習すればできそうな気がするのだが。鞠の舞だって練習してできたことだし」
「そうなのですか。ですが、一真様や綾那の方が凄いと思います。私はこうやって綾那の話を聞くくらいしかできませんし・・・・。徒士の人達と仲良くなれる綾那の方が」
「それが大事なんだよな」
「え?」
「歌夜はそうやって、穏やかに話を聞いてくれるからな。みんなは嬉しくなってついたくさん話してくれる」
相槌のタイミングもよさそうだし、自分が自分がって前に出てこない。綾那の話し方がハマれば強いのは確かだけど、歌夜のスタイルは万能型。
「綾那だって、歌夜に話を聞いてもらえるのは嬉しいよな?」
「です!歌夜とお話しするの、一真様とお話しするのと同じくらい楽しいです!」
「はぁ・・・・。当たり前にしてるだけですけど」
「それがいいのさ。腕も立つし、色々知っているし、相槌も上手い。・・・・可愛い聞き上手は、いい諜報役になれるんだが」
「ええ・・・・っ。あの、一真様・・・・?」
「ん?何だ」
「あの、その・・・・可愛いって・・・・」
「ああ言ったな。可愛いし美人だしな。それに喋るの上手じゃなくても綾那と一緒に演舞をするか、屋台で作ったお菓子を売りながら回るというのもいい手だぞ」
「お菓子・・・・ですか」
「うむ。俺もたまに作る菓子を売ったことがあってな大評判になっていた。それに俺が認める味だから、大評判にはなるよ。なあ、綾那」
「ですよ!次は、歌夜も一緒に行くです」
「そう・・・・かな?だったらそうしてみようかな・・・・」
「決まりです!一真様、駿河にはいつ行くですか?」
「おいおい。駿河は越後を終わらせて、久遠達と合流して、ザビエルをやっつけた後だから。まだまだ先の話だな」
「・・・・あれ?そんなに先ですか?」
「そうだよ」
「だったら、それまでに色んな事の練習も出来るですよ!お猿とか!」
お猿ねぇー。すると歌夜は俺に聞いて来たから想像の通りだと言ったけど、よく分かっていないようだった。
「もー。仕方ないですねぇ、歌夜は。小波ー。おーい、小波ー。いないですかー?」
「いくらなんでも俺の周りにいるわけないと思うのだが」
ただでさえ美空の捜索で忙しいと思ったのだが。
「お呼びでしょうか?」
「いたのかい!」
どこでスタンバイしてたんだよ。小波は
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