十八章 幕間劇
柿餅
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たら、一真様達は新しい戦術の研究で軍議とのことでしたから、お持ちしようかとも思ったのですが・・・・」
「入れ違いかぁ・・・・」
「はい。まだ詩乃さん達は残っていましたから、皆さんには渡しておきましたが」
「一真様、一緒に食べるですよ!半分こするです」
とか言ってたが歌夜はまだあるから半分こしなくていいそうだ。
「綾那の分は取らないからな、ありがたくもらおうか」
「はい。お口に合えばいいんですが・・・・」
「では、いただきます」
そう言って差し出された餅は、見た目以上に重さがある、中身が詰まっているのだろうな。歌夜にこういう特技があるなんてな、まあ、女子でお菓子作りが得意なのは黒鮫隊にもいるからな。俺も大得意だけどな。
「ふむ・・・・。なかなかうまいな」
口に運ぶと干し柿よりも柔らかい甘さと、周りの餅のモチモチした感触がちょうどいいな。
「本当ですか?良かったです」
「こういうのもあるんだなー。俺も暇があればお菓子を作るんだが、初めての食感だな。それにしても餅はつきたての餅なのか?」
つきたての餅は何度か食べた事があるが、そういうのとは違う気がする。俺達が来た世界は自動餅つき機だからなのか、機械と手の違いは分かってはいる。
「さあ・・・・?米は一度粉にしてからお餅にしてありますから、それでかもしれませんね。一真様はどんなお菓子を作るのですか?」
「手間かかっているんだな。俺?俺のはそうだな、例えばこれとか」
空間から出したのはお皿に盛っていたクッキーだった。綾那たちは初めて見たと言っているがそりゃそうだろうよ。これは南蛮菓子なんだから。食べてみたら美味しいと言ってくれたけど。
「今は余裕がありますから。・・・・戦になると陣中食や手間の掛からないものになりがちですから、美味しい物も食べたいじゃないですか。それにこのくっきーというのも美味しいですからね。それに甘いですから陣中食にはいいかもしれません」
俺の料理やころの料理も美味しいし、飽きないように工夫をしている。それでも美味しい物は出来るだけ食べたいしな。
「干し柿と餅は合うなー」
「それは綾那が買ってきたですよ!」
「干し柿なんて食べたのいつぶりだろうな」
この世界に舞い降りてからは食っていないな。お菓子とかも常にトレミーで食ってたし、女性隊員と一緒にケーキを作ったりしてたしな。
「久遠様がお好きなのですよね、干し柿」
「そうなんだよなー。よく知っているな」
久遠は甘い物は全般的に好きなんだが、干し柿はベスト3に入るくらい好きらしいから、結菜がちょくちょくおやつに出してたな。
「葵様が尾張に遊びに行かれた時は、いつもお土産に美濃の干し柿をたくさんお持ち帰り
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