暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
十八章 幕間劇
温泉デート
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、一真様。おーい、おーい!」

「あれ?幽・・・・」

「これは良い所に・・・・」

何か嫌な予感しかしないのは俺だけであろうか。一応聞こうか。

「もしかしてバレた?」

「その通りでございます。一真様と鞠殿の逢い引きのよし、他の未来の奥方様にバレまして」

「にゃ?」

「やっぱりかぁー。でも俺達が出る時は、後は任せろみたいな感じだったけど」

皆に伝えると面倒だからと、伏せておいたんだけどな。しかも俺と鞠だけど温泉デートだからな。

「はい。内緒で逢い引きが楽しめるように頑張って情報を伏せていたのですが・・・・」

そう思ったけどな。

「ひとまずお逃げ・・・・・ああ、遅うございました」

向こうから騎馬軍団が見えたので、咄嗟の判断で、鞠を下ろしてから馬から降りたけど。

「主様!これはどういう事ぞ!」

「ご説明下さい、一真様っ!」

「鞠ちゃんと二人だけで温泉なんて、ズルいですー!」

「そうですわ!ハニーと・・・・ハニーと二人っきりで温泉だなんて・・・・鞠さん、なんて羨ましい!」

「わ・・・・私も、一真様と一緒に温泉・・・・・」

「一真様ー!綾那も温泉行きたかったのです!歌夜も行きたかったですよね?」

「わ、私は・・・・っ」

いったい何人いるんだか。

「というか、あの温泉は足利衆の草が見つけたと聞いたから、てっきり一葉も知っていると思ったんだよ」

「何!幽め。それを隠して主様と鞠を行かせたのか。余が知っていたら、無理やりでも主様を連れ出しておいたのにー」

幽さん。俺に報告する前に上司である一葉に報告し忘れていたのか。というかもういないけどね。

「鞠ちゃん。温泉ってどうだった?」

「とっても楽しかったのー!鞠、お風呂の中でずーっと一真に抱っこしてもらって、髪も洗ってもらったの!」

あはは、素直だなー鞠は。

「ずっと・・・・・抱っこ・・・・・・!」

「なんと・・・・髪までですか・・・・」

「ほほぅ。鞠の髪で洗い方を覚えたのなら、余の髪も大丈夫じゃな?」

「一真様、綾那も綾那もー!」

「一真様に洗って頂けるなら、私も髪、もうちょっと伸ばした方がいいでしょうか・・・・・?」

「しょうがねえなぁ。まぁ、女性の髪の洗い方なんてもう覚えているから、いつ行くー?」

「なら善は急げですわ!長尾衆と繋ぎが付く前に、さっさと行ってしまいましょう!明日にでも!」

「ああ・・・・いつもは牡丹で困る梅さんが、今日は随分と頼もしく見えます・・・・。これはどうしたことでしょう」

「ハニーへの愛の成せる技に決まっていますわ!」

詩乃はさりげなく酷い事を言った気がするが、梅は気付いていないらしい。

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