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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
十八章 幕間劇
温泉デート
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「合ってるよ。もう少ししたら、着くと船からの知らせだ」

「そうなの。じゃあ、行ってみるの」

迷うのも楽しみだけど、ナビのおかげで迷わないで進む。

「あ、一真!あれ!」

「ああ。あったな」

やがて見えてきたのは、ゆったりと昇る湯気であった。

「ここは温泉なのか?」

そう、ただの河原だったけど。

「でも、湯気が立っているの」

俺はお湯を計測すると、温泉特有のがあったから間違いなく温泉のようだ。そういえば川にも温泉があると聞いたことがある。あの辺りを掘って自作の露天風呂を作るとかがあったな。

「わ、お猿さんなの!」

「人の気配はないな」

辺りの湯だまりは石を囲んで作ってあるみたいだから、地元の人がたまに入るところなのかな。それ目当てに来ていた猿が何匹か気持ち良く温泉に浸かっていた。俺は猿に俺達も入っていいか?と聞くと入ってもいいらしい。

「わーい!」

「っておい!」

いきなり服脱いで、飛び込むのかよ。

「一真は来ないのー?」

「行くからちょっと待ってろ」

と言ってから、量子変換機で裸になって腰にタオルを巻いた。かけ湯をしてから入ったけどね。

「ふー、気持ちいい」

「ふふっ。一真も気持ちよさそうなの」

俺が即席の湯船の中に入ったあとに、腰のタオルは頭に置いた。足を伸ばして入ったら、鞠はその懐にするりと入ってきた。

「えへへー。一真とおふろなのー」

「気持ちいいな、鞠」

風呂にタオルを付けるのはルール違反だからな。鞠もそうだけど。(原作では鞠はタオルを巻いて入ってた気がする)

「お風呂も一真もあったかいの・・・・・。一真は気持ちいい・・・?」

「もちろんだ」

背中の岩にゆったりと身体を預けている。落ち着いてるし、何かあれば風は敵の探査を、水は防御にするしな。全身に染み渡る湯の温もりも、乗っている鞠の重みも、たまらないな。

「ふわぁ・・・・」

「あ、一真ー。変な声出してるのー」

「気持ちいいと出ちまうんだよ。鞠はならないの?」

「鞠、そんな声出さないの!・・・・・・・・ふぁあ・・・・・・・ひゃっ」

鞠も気持ちよかったのか、俺から移っただけなのか・・・・大きなあくびを一つして、慌ててその口を閉じる。

「鞠も出してるじゃないか。変な声」

「さっきのは声じゃないの!あくびしただけなのー!一真のいじわるー」

「ははは、ごめんごめん」

「じゃあ、一真。髪の毛、洗って欲しいの」

「髪?」

「うん。本来はさいかちの粉だけど、今回はいつも船の皆が使っている物で洗って欲しいの」

さいかちって、シャンプーの代わりに使う豆のさやのお化けみたいなのか。俺は一応男女
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