十八章 幕間劇
温泉デート
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ぅ・・・・・」
とフラフラしながら歩こうとしてたから、手を繋いだ。
「疲れているなら早く寝ろよ?」
夕方にころと一緒に仕事を終わらせたはずだが、鞠はおしっこで起きたようだ。
「ふわ・・・・大丈夫なの。今は大事な時だから、疲れたなんて言ってられないの。一真の背中を守るために、鞠も頑張るのー」
「感謝はしとくが、今日はもう遅い。なのでもう寝なさい」
「うん。そうするの・・・・」
四日間の春日山への潜入でも色々あったし、鞠も疲れているはずだ。初めて民衆に見られながらの芸をしたのだから、あと舞な。ただ見ただけのを再現しちゃうのが凄いなと思ったけどな。で、鞠を厠のところに案内した。俺はトレミーからだけど、他のみんなは厠だし。
「ほら、着いたぞ」
「ありがとなのー」
と言いながら厠に向かう鞠。
「おや、一真様。どうなさいましたか?このような所で」
「用足しに出た鞠が寝ぼけていたから、連れてきた」
「左様ですか」
本来なら幽が何かを言ってきたような気がするが、俺は蕩しではないし。あと本来なら誑しはこれなのではと思った。
「ただいま、一真。・・・・ふわぁ」
「では、送って行くから」
「おや。鞠殿も随分とお疲れのようで・・・・」
「んぅ・・・・・大丈夫なの。まだ鞠、頑張れるのー」
「そうそう。辺りに調査に出した足利衆の草から聞いたのですが、この近くに温泉があるそうですぞ」
「温泉か」
確かトレミーの情報からもこの近くに温泉があるというのは知っていたが。トレミーの風呂は温泉並みだから、一応頭の片隅に入れといたのだが。
「どうやら疲れや万病に効くとか。船での風呂もよろしいですが、天然の温泉はいかがです?お疲れなら、足など伸ばしてみては」
「すごいの。行ってみたいの・・・・」
「でも美空との合流があるから、一真隊全員で行くのは難しいな」
「うぅ・・・・そうなの。だったらいいの」
たまには鞠をゆっくりさせたいのだが、疲れているだろうし。いつも似たような感じで我慢させているから、発散させた方がいいかな。
「では、明日は俺と一緒にゆっくりしよう。一日くらい大丈夫だろうし、鞠が元気になってくれた方が俺としては嬉しいよ」
「ホントなの!?」
「美空と連絡が取れるまでな」
「それでもいいの!鞠、一真と一緒にゆっくりしたいのー!」
「ふむ・・・。でしたら、温泉に行かれればよろしい」
「え?いいの?」
「幽・・・・?」
「美空殿との連絡は未だ付いておりませぬ。仮に明日繋がりが付いたとしても、隊の撤収もありますゆえ、明日すぐという事にはなりますまい。その間にお二人は、温泉でゆっくりして来ればよろしい
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