十八章 幕間劇
ころの任務内容
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「なるほど・・・・」
「俺、逃げようかなぁ・・・・五日目だけど」
「俺ももうちょっと呑気な所に仕官したかったわ。この先、明らかに負け戦だしなぁ・・・・」
「越前とかはどうなのかねぇ」
「ああ、あそこの朝倉殿は出来たお方って聞くな」
「あう・・・・越前は危ないです・・・・」
「そうなのか?」
「何でも、鬼が暴れているとか・・・・」
「ははは。鬼とはまた大きく出たな!」
「それこそ酔っ払いの戯言だろう。景虎様の神様仏様を呼び出すのよりひでえぜ」
「ほ、ホントなのですよぅ!」
「まあいいや。鬼が出たならそれこそ鬼退治してやりゃいいんじゃねえか?」
「桃太郎さん。きびだんご下さいよ」
「よし犬、付いて来い!新入りもどうだ」
「わ、私は遠慮しときます・・・・」
「俺が犬なら、お前は猿かな」
「猿はなおのこといいです・・・・」
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「・・・まあ、実際に見た事ないんじゃ、鬼の話は信じないな」
まぁ、俺の方が美空より強いけどな。護法五神を使役するなら、こちらは護法善神のオンパレードだ。それに護法五神も、美空より俺の方が従うというし。
「それで、その二人はどうなったの?」
「そのあと必死に説得したんだけど、今度は駿河でひと旗揚げるって言い出して・・・・」
「アホなのか、その二人は」
アンテナが低いというか、あまりにも情報少なすぎだろう。まあ、普通ならそれが精いっぱいなのだろうけど。実際に見た俺達も信じられない事だったけど、俺が神を召喚した時点で信じられないことだし。噂だけで信じろというのは無茶振りだな。
「けどそう考えると・・・・日の本に安全な所って、どこにもないんですね・・・・」
「まあそうだけどな」
京や越前はあんな感じだったし、越後はごたごた、関東方面も駿河は信虎の手に落ちている。無事なのは中国地方や九州地方だろうな、ただ単に知らないだけだから大変なのかは分からんが。ザビエルはあっちを通って越前まで来たと考えられる。
「早く何とかしなきゃいけませんね・・・・」
「そうだな・・・・」
「けど、その人達はともかく、上手くいってるじゃない。人質の場所も聞けたんでしょ?」
「うん。先輩の言う通り、倉の隅でよくご飯を食べている人達が人質の番をしていたから・・・・差し入れを持って行って、ちょっと教えてもらっちゃった」
「・・・・そこまでは順調か」
「何で失敗したの?」
「あはは・・・・。場所も聞けたので、ついでに二人のいる所を実際に確認しようと思ったんですけど」
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